『黒い矛盾と、導かれた白い蛇』 が書けるまで
●元ネタ
あり過ぎて分からない。ジョジョ、ルパン、大蛇に嫁いだ娘、寄生獣、賭博師は祈らない、大神辺りがメイン。結果的に『こういうのが好き』の欲張りセットになった。
●書き出し
他2作は能力を公開=クライマックスの見せ場みたいに扱っていたので、イマイチ初手の盛り上がりに欠けていた
なので今回はとりあえず一話目から能力前面に出し、それを使う場面といえばやはり「ピンチの女の子を救う」かなーと。
その上でクライマックスで更に予想外の逆転劇を何とか演出したくて考えたのが「力の向きを変える」「考えの向きを変える」の二段構えだった
敵対するのは別に能力者じゃなくて良いよな、なら妖怪、じゃあ日本で、信仰で、狐→蛇に信仰の向きを変えて一発逆転だ!
あとは便利な能力、やっぱ変身かなー。
で、もう書き出した。後はもう書く→ネタが思い付く→書いてみる→こうしたら良いかも…の繰り返し。伏線なんて「ここで前話のあのネタ使えるな」って感じでほぼ後付け。1ネタ書けば2ネタ浮かぶ感じで詰むことが無かったのは奇跡
[人形&旅&異世界シリーズ共通設定]
●デ・マンドール&デ・マンドールの契約
デマンド【demand】 需要・要求・請求とドール【doll】人形を合わせただけ。安易。
双方がパートナーとして契約をする事で初めてお互いに能力が使える。
一定距離離れると機能しなくなるので、高度な自律型でも自ら逃げたり裏切ったりしない。盗まれてもパートナー以外使えない。
一度停止したら、もう一度体の何かが触れると再稼働する(体液は駄目)。
●登場人物&人形&地名
ワイングラスのメーカー🍷&ワインの名前🍾&生産地から取ってるが、別に詳しくはない。ググっただけ。オシャレさと、パートナー感を出したかった。
あと、全く新規で固有名を考えるのが面倒&馴染みが無い単語が頻出すると読む気が減るタイプなので。
●世界観
人間というより、各土地に異能力が紐づいている。その土地で生まれた者に多かれ少なかれ影響を与えている。
●故郷:ソムリエ
特殊な能力を持つ人間(能力師)と、人形を作って能力を与える能力者(人形師)と、契約という名の制約を両者に課す能力者(仲介師)が生まれ、育てられる国。国全体で彼らを保護&教育しており、独自性を保つため、能力や能力者は国家機密扱いで、デ・マンドールの契約も他の人間に悪用盗用されない為に作られた制約。
その機密性から極一部の限られた者のみ出国や異国人との接触を許されている。
*以下個別設定
●村名:ヤマナシ
似非和風というということで、日本でワイン用ブドウの生産が盛んな場所をググると → 山梨 当然実在のものとは無関係
●ミュゼド ヴァン ブラッククイーン:ミューリ
・能力:矛であり、盾でもある(キラーパラドックス
→自由に変形できる。硬さもある程度は弄れるが、ゴムから骨ぐらいまでが限界。精密な物、大き過ぎる物も無理で、人間に化ける事もできない。色も変えられない
・ほぼ人形の形を取らず、どうとでも変えられるが、一応は60センチ程度のアンティーク系ドール、黒短髪、黒ゴシック系衣装、肌の色も黒人並、猫目、がデフォ
・自律レベル3:持ち主に従順で、余り感情は無い。ある程度自己判断はできるが独断で動くのは主を守る時だけ。独自の倫理観や行動基準といったものは無く、正に使い魔。
・行動レベル4:何に変身しているか、主との距離によって多少変わるが、野生の獣並み以上の動きはできない。銃に変形しても弾丸並みの速さで動けないし、爆弾になった所で爆発はできない。
●ツヴィーゼル エコー ブラインド:ヴィゼル
・能力:盲人の道案内(デスディレクション
→方向を変える。推進力、衝撃等の物理エネルギーから、思考、思想、興味関心等の向きまで。対象の総量によって効果発動までの時間や維持時間が制限される。重力は地球規模になるので無理。
・そこで初めて男の右腕が無い事に気付いた。
後は丸めた背中越しでも分かる大きく鍛え上げられた体格と、薄い黄土色で細身ながらも角張った身体と、火の灯りを鮮やかに反射する金色の短髪は、昔話に聞いた遠い異国砂漠の民を思わせた。
・どんな物事も主張も受け流す事が最善手で、正面切って対立したり、反論するのは愚の骨頂と考える。
・その場しのぎの嘘も平気でつくし、それが有効と判断すれば幾らでも下手に出られる。
・他人とは警戒して距離を置くより、信頼させて利用した方が良いと思っており、そうする術に長けている。相手によってコロコロと態度を変えるが、基本的に争いを避ける為、相手の警戒を解き味方につける為にそうしているだけ。
・時にフェミニストな言動を取る事もあるが、そういう自分が好きというだけのナルシスト
・常に余裕ぶっているが、裏で策を仕掛けるのを悟られない為であり、実はかなり慎重で事前にじっくり計画を練るタイプ。
・ミューリを使ってのスリや泥棒、詐欺、ギャンブルイカサマ等で日銭を稼ぎ、その行為に罪悪感は無い。
・自称魔法使いというのは、自分は後衛から支援や大技を使う立ち位置が向いているという意味合いから
・他人とは利用する為に存在していると考えており、ミューリに対しても便利な道具程度と思っているが、花との出逢いでその辺りの価値観も少しずつ変わっていった。
・口癖:向き
・嫌い:何?
●深雪 花:ミユキ ハナ
・17歳 当時の地域平均から見てもやや幼児体型で、本人もコンプレックスを抱いている。実は白大蛇神の力を宿して生まれた為、長寿&老化が遅くなっているのが原因だった
・およそ肉体労働に向いていない長い黒髪と、栄養状態の良いきめ艶やかな白い肌もきっと、良家ながらも格式の高いお嬢様であろう事が窺える
・蛇神と代々交わってきた家系の最後の生き残り。父親も人間。
・自分が未熟者なことを自覚しながらも、それを悲観せず成長しようとする意志を持っている
・正しい事が強さだと信じており、相手が強いからといって諦めたり嫌々従うのは『生きながら死んでいる』とまで考える
・ヴィゼルの生き方に度々反発するが、そこから現実との折り合いの付け方を学んでいる自覚がある。
・育ちのせいもあるが、他人に丁寧な態度を取るのは負けを認める&下に見られるといった理由で上手くできない。
・怒るとすぐ感情を爆発させてしまう。これに関しては本人も直した方が良いと思ってはいる。
・そういった諸々の未熟さをヴィゼルに教育され、精神的に大きく成長を見せる
●深雪 赤弥 みゆき せきや 父 婿入り
●深雪 美白 みゆき みしろ 母
●蛇龍珠:シャーロンジュウ
・執事、護衛、世話役
・白髪 白肌で細身の長身 細目
・首から下、先端部を除いた体のあちこちが固くヒビが入っているようになっている。乾燥系の皮膚病だろうか?
・全く体温を感じさせない手の平だ。
・元々は信仰を糧に生きる白大蛇神。白狐の所為で力を失い、本来の姿に戻れなくなっていた。
・花が産まれた時から付き人として働いているが、正体を知っているのは花の母のみ。
・初代蛇巫女とヤマナシを拓き、以降代々の蛇巫女に初代の面影を重ねている(見た目というよりは魂的に)
・自分が表に出ると恐れられて、信仰心とは違う力になる。
・実益と感傷、両方面から蛇巫女という存在が不可欠なので、代々の蛇巫女の付き人として5年毎に姿を変えつつ深雪家に常駐している。
・一人で何でも出来る、蛇巫女を守れれば良いという考えなので、蛇巫女に対しては甘やかしがち。
●小公子:ココネ
・狐姫:きつねひめ と呼ばれている
・常に白狐の面を着けている
・信仰を糧に生きる妖狐
・白い狐という意味で白狐、力の度合いを示す意味で仙狐とも呼ばれる
・擬態、洗脳、生物への憑依、吸収能力
・当然だが、倫理観や正義感など持ち合わせておらず、弱肉強食を地でいく性格
・地元で縄張り争いに負けて逃げてきた。力が弱ってヤマナシに迷い込んだ所を花の両親に助けられる。
・そこで恩を返すどころか花の母親を食べて力を取り戻し、悲しみに暮れる花の父に取り入る
・そのまま一気にヤマナシでの立場を強くし、村の蛇信仰を狐信仰に変えて更に力を増す
・蛇巫女を食べれば更に力を増し、完全に白蛇神では太刀打ちできない存在になる所だった
●蛇巫女
・巫女となる女性と白大蛇神が交わる事で力を得る。交わると言ってもそれで子供を作る訳ではなく、その後人間の男との間に子供を作れば、白大蛇神の力を宿した女の子が産まれ、それが次の蛇巫女となる。
・寿命が150歳くらいまで伸びる。老化もそれに合わせて遅くなる。
・役割としては人間と蛇神との仲介役。昔の巫女と同じ。神楽を舞ったり、祈祷をしたり、占いをしたり、神託を得て他の者に伝えたり、口寄せなどをする役割。
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