梁太
1
「眩しいな……。」
バスを降りたと同時に俺は呟いた。
早朝5時、5月の
ウィンドブレーカーの下にパーカーを着てきたのは正解だったかもしれない。
駅が開いて、大きい荷物をロッカーに預け、トイレを済ませる。
大学の後輩が手書きした地図を見て、目的地の行き方を確認する。
―――俺は、大学の研究のため、
俺が取り組んでいる研究は、龍神と雨乞いの関係性についてだ。
後輩曰く、かの湖には龍神さまが棲んでいるらしい。
その噂の真偽を確かめるべく、5時間かけて釧路に来たまでだった。
駅を出て、
橋を抜けたら、坂道をいくつか上ったり下ったりを繰り返し、住宅街の中にある大きな湖を見つけた。
――――春採湖だ。
湖の方に近づくために、公園の方に足を踏み入れていく。
湖に架かっている壊れかけた
さらに足を踏み入れると、自然が多く、ウォーキングをしている人が数名いた。
もう少し中まで入って、湖の対岸の方を見てみると、鳥居が見えた。
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