日常がわからない
丹月
普通
私は普通がわからない。
アンパンマンを見るとき
みんなは
「アンパンマンの方が正義だ」という。
だけど私は
「バイキンマンの方が正義だ」と思う。
アンパンマンの言葉で
「みんな大好き!アンパンマン!」
という言葉がある。
バイキンマンの言葉で
「みんな大好き!っていうことは
誰も好きじゃないのと同じ」
という言葉がある。
私はこの二つの言葉が並んだとき
アンパンマンの言葉より
バイキンマンの言葉の方が
しっくりくる。
アンパンマンを応援する人は多いだろう。
だが
私はバイキンマンを応援したい。
私は普通がわからない。
録音した自分の声を聞くとき
みんなは
「自分が聞いてる声よりも高い」という。
だけど私は
「自分が聞いてる声よりも低い」と思う。
いつも聞いてるときよりも高い。
だから可愛い子ぶるみたいで気持ち悪いと
みんなはいう。
だけど私は
いつも聞いてるときよりも低い。
だから自分がおばけみたいで少し怖いと
私は思う。
「いつも聞いてるときよりも低い」と言うと
周りには
「耳がおかしいのか?」と言われる。
その度に悲しくなる。
私は普通がわからない。
自分が思っていることが
おかしいとも思わない。
だけど
私を否定する人もいる。
それで私は嫌な気分になる。
だから私は他人を否定したくない。
何か悪いことをしたことがあったり
周りからの評判がとても悪かったり
周りから「嫌われもの認定」されていたり
しても
私はその人たちのことを
否定したくない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます