(改訂、再投稿)14年ぶりに会った女の子が14年ぶりに成長して求愛してきました.....え?
アキノリ@pokkey11.1
14年ぶりの再会
一、許嫁の女の子
第1話 陰る世界に差す光
この14年という時間を長く感じるか。
又は短く感じるか。
それは人それぞれだと思う。
まあでも一般的にははっきり言って短いかもしれない。
だけど俺、山本貴仁(やまもとたかひと)にはこの14年はかなりの激戦だった。
26歳、童貞。
12歳から戦場に銃も爆弾も持たずして放り込まれる、そんな感じの気分で生きて来ていた。
その中で俺はようやっと今の生活に馴染んでくる。
発達障害で今は人が苦手でコンビニバイトの生活に。
親を感染症の病気で失い。
発達障害と判明して。
そして爺ちゃんと婆ちゃんの世話になりながら迷惑を掛けて.....今を生きている。
社会福祉士になってから.....爺ちゃんと婆ちゃんに時折連絡しながら今を必死に生きている。
発達障害は自閉症スペクトラム。
人より生きるのが下手くそだ。
その為に世界がなかなか明るくは見えない。
そんな感じだから俺は同じ人を救いたくて社会福祉士になった。
それで今に至っている。
俺はがむしゃらながら生きていた。
「.....」
今日も1日が。
日が落ちる.....。
俺は夕日を見てから思いながらコンビニ。
つまりバイト先から帰還してからそのまま大家さんに挨拶してから。
そのまま俺は部屋のドアを.....ん?
鍵開いてね?
俺はゾッとしながら中に入る。
すると.....香ばしいカレーの香りが、へ?
「お帰りなさい。おにーちゃん」
「.....おま.....えは誰だ!?」
「やだな。忘れちゃったの?私。寺本明日香だよ?おにーちゃんの許嫁の」
「.....」
目の前の制服姿の栗毛色の髪の毛をポニテにした美少女を見て数秒考える。
それも顔立ちも整っている相当な美少女。
凛とした顔立ちで柔和に整っている。
学校1でもあるかもしれないぐらいの。
何というか.....この場所に居るのがあり得ない。
顔ちっさいし.....体つきが良過ぎる.....ってそんな事はどうでも良い。
数分経ったかもしれないが。
ゴメン答えが出ない。
そもそも俺の許嫁って何。
って言うか一人暮らしの俺の家に制服姿の女子高生.....?
「てらも.....と明日香。しかし.....ああ!!!!!お前近所の!!!!?」
「そうそう!明日香!私だよ!」
思いっきりハグをしてくる美少女。
マジかコイツ!めっちゃ.....成長してんな!!!!!
胸とか!ヤバいんですけど!
ヤバいから!
「あ、明日香。離れてくれ」
「.....え?何で?」
「嬉しい気持ちは分かる。しかし俺は男だ。だからな.....」
「エロ本があるしね。男だよねぇ」
「まさかお前は.....床下を漁ったか」
「そうだね」
満面の笑顔でエロ本を数冊見せてくる明日香。
バカァ!!!!!変態!、とか言わないのね.....。
俺は顔を引き攣らせながら明日香を見る。
明日香からかなりヤバい気配がした。
「しかしもう。おにーちゃん。こんな淫売女が良いの?」
「落ち着け。.....俺は.....女体が好きだ」
「.....それって答えになってないよ?おにーちゃん?」
俺は明日香の持っている本を取り上げて。
いや良いから。
そもそも何でいきなり明日香がこの場所に居るんだよ、と聞いてみる。
すると明日香は、あ。そうだった、と膝を地面についてから向いてくる。
私。婚約する為にこの場所に来ました、と言いながら.....は?
「おにーちゃん。14年前の約束を果たす為に来ました。私と結婚して下さい」
「.....」
数秒考えて顎を落とす。
確かに14年前ぐらいに約束はした。
俺は小学生で冗談で、だ。
その後、明日香は2歳ながらも直ぐに親の転勤で去って行ったのだが。
まさかあの一言で!!!!?
「お、お前.....冗談だろ。まさか.....たった一言で!?」
「?.....私は冗談って思ってないよ?14年間彼氏も居ない。おにーちゃんだけを見てきたよ?」
「14年もずっと想ってきたのか!?俺なんかを!?」
「そうそう。ちょうど今だから。だから高校もキャリアも捨てたよ」
「捨てた?ちょっと意味が分からないけど馬鹿なの!?俺なんかと結婚する為に!?お前頭が.....」
「良くないよ?アハハ大丈夫。お兄ちゃんとは歳の差があっても結婚には問題無いから」
俺をすりすりしてハグしてくる明日香。
それから俺を見上げてくる。
笑顔を浮かべる明日香。
真っ赤になりながら俺はぎこちない態度で明日香を見下ろす。
明日香は、やっぱりおにーちゃんだね。反応が、と言う。
懐かしいね、と言いながら.....ん?
「覚えているのか?」
「微かにだけどね。お兄ちゃんが私を高い高いしてくれたよね」
「.....」
「.....好き。.....だから山本貴仁さん。結婚して下さい」
い、いや。
それで結婚って、と思いながら俺は明日香を見る。
取り敢えずは、と思いながら、風呂入って良いかな?、と言う。
すると、あ。じゃあ私一応隣に帰ります、と笑顔で.....は?
「.....今何つった」
「私この右隣に住んでる。引っ越して来たの。今日こっそり」
「.....」
そんな馬鹿な事ってある?
ゴメンもう頭が理解出来ない.....。
容量不足ですね。
1テラバイトぐらい欲しいかも。
何でこうなるのか.....。
俺は訳が分からず。
混乱するしか無かった。
これは俺と明日香と。
そして周りとの。
ラブコメだ。
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