第33話 アニカ

KP  それでは、アニカに移りましょうか


KP  貴方がアニカを追っていけば、保管庫にいます。椅子に座っていますね。貴

   方が来たのを見れば、顔を上げます


アニカ「…なんだい?こんな夜に。……ああ、もしかして見ていたのかな」


遠縁 「ええ まぁ」


アニカ「…そっか。それで…何を言いに来たのかな」


遠縁 「アニカ先輩・・あなたは薬井先生のことどう思ってますか?」


アニカ「……さあ。もちろん彼女が全部悪いとは思っていないよ。悪いのはあいつら

   宇宙人だからね。それに、彼女が断れない性格だって言うのも知ってる」


アニカ「…だけど、許せなかったんだろうね、内心は。いまだに彼女のことを今まで

   の彼女とは別の存在としてみているんだ。だから…元通りになるのは無理だ

   よ」


遠縁 「本当にですか?アニカ先輩。それで後悔しませんか?」


アニカ「さあね…。でも…これでいいんだよ。僕は彼女を傷つけたいわけじゃない。

   僕といて彼女が思い悩むなら、近くにいないほうがいいんだ」


アニカ「実際、僕は戦闘人形という役割を担っている。仕方ないよ。でも、僕は人間

   じゃないと思ったことは一度もないよ。僕は人間だ。生まれたときからね」


遠縁 「・・・やっぱり、君は芽衣くん…なんですね」


アニカ「…?」


遠縁 「いえ、なんでも」


遠縁 「自分は、あなたもアカネくんも人間だと思ってます。それは最後まで突き通

   します」


アニカ「…それは嬉しいね」


遠縁 「・・・アニカ先輩も何か困ったことが何か思い悩むならいっていいんですよ 

   先輩後輩関係なく、助け合いです」


アニカ「…そんなこと言われたのは初めてだね。…嬉しいよ、ありがとう」


遠縁 「あと一つ」


遠縁 「・・薬井先生から歩みやってきたら、その時は話を聞いてください」


アニカ「……うん。もちろんだよ」


遠縁 「さて、重たい話しは終わりです。アニカ先輩、任務お疲れ様です」


アニカ「…ああ、任務くらいいつものことだからさ」


遠縁 「けど、それでもです・・アニカ先輩。帽子ええです?」


アニカ「……ん?ああ…いいけれど…。ほら、前もやったけd」


遠縁 「お疲れ様です。いつもご苦労様です」


彼はそういうと彼女の頭をなでた。彼女は照れながらもこういった


アニカ「…それは予想外だね。ありがとう。なんだい?もしかして僕に気が有ったり

   するのかな」


遠縁 「・・まぁ(後輩だし)気があるちゃありますね」


アニカ「…あるんだ……。ま、まあ…嬉しいけどさ…。そう言うのよく考えたほうが

   いいよ?」


遠縁 「よく考えて言ってますよ?」


彼は真剣なまなざしで答える。


アニカ「………そ、そうなんだ…。いや…嬉しいけれど…、僕はこれでも君達とは違

   う存在なわけだからね…?その…一時の気の迷い的な…」


遠縁 「気の迷いじゃないです!」


彼は彼女の肩をつかみ顔を近づける。予想外の出来事にアニカは顔を赤くしている。


アニカ「……そ、そそうなんだ……。いや…えっと…どうしようかな…」


遠縁 「違う存在とか関係ないです。さっきあなたも言ってたじゃないですか。意見

   変えないでくださいよ」


アニカ「うっ……」


アニカ「えっと……え…?…こんなこと言われたの初めてだから…どうしたらいいの

   か…」


アニカ「…えっと…僕でいいのかい?本当に?」


遠縁 「・・・?ええ問題ないです、全然!」


アニカ「…そ…そっか……えっと…それじゃあ……よろしく…ね?」


遠縁 「よろしくです」


KP  なんか明らかなすれ違いで成立したが


杉谷 ほとんどアンジ〇ッシュ


遠縁 そうですね


杉谷 成立おめでとう(?)


皇  カップル(?)成立しちゃった


アニカ「……と、ととりあえず…そろそろ寝なよ。僕は…ちょっと色々考えるから

   さ…」


遠縁 「まぁ たしかに夜遅いですしね・・考え纏ったらいつでも聞きますよ?」


遠縁 「・・・あ、先輩って呼ぶのもあれですし、アニカくんって呼んだ方がいいで

  すかね?」


アニカ「まま…まとまったら…うん…いや…私は…全然いいけど…。うん…」


アニカ「あ…えあ…そ、そうだね…」


遠縁 「あだ名とかの方がいいです? アニーとか?」


アニカ「そ…それはちょっと…。それなら…呼び捨てのほうが…」


遠縁 「んじゃアニカ、おやすみ。良き夢を」


アニカ「うえっ…え…あ…うん…おやすみ……」


遠縁 出ていきます


KP  えーと…はい。じゃあ出ていきますね


遠縁 くっついてしまった(?)


皇  ( ̄ー ̄)bグッ!


KP  コレ嘘だったらアニカに切られそう


杉谷 嘘はない、アンジ〇ッシュなだけだから()


KP  でも急なラブコメ展開は良いぞ


一同 それな


皇  リアルSAN値回復できる


KP  それでは、あなた達は薬井の説得、そしてアニカとの勘違いカップル成立を

   経て、眠りにつくことでしょう…

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