香子と流行の超短編2022

山本正純

香子と花嫁

 とある結婚式場の鐘が鳴り、流行りのウエディングソングが響く。

 キレイな純白のウエディングドレスに身を包む花嫁の入場と共に、参列者たちが拍手した。その中には、紫のストールを肩にかけた黒髪の女子大生、式部香子の姿もある。


 香子はジッと花嫁衣裳を見つめ、何かを考え込んでいる。不思議に思った俺は彼女の隣で首を傾げた。


「香子?」

「最近のドラマって冒頭から結婚式シーンが多いなぁ」

「結婚式中に何考えてんだ!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

香子と流行の超短編2022 山本正純 @nazuna39

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ