緊急事態デス!!~愛花の場合~

たから聖

第1話 出逢っちゃった!💦

私……愛花は高校1年生のそれは

それは、愛くるしい??


うん。素直に話すと、

なの。


この体がネックで、彼氏なんて

出来たこと無いわ。


学校でみんなの話を聞いてても

『トキメキた~い❤うらやまし~~い✨✨』


と発言しても、友達みんなが笑うの。なぜかって?!

そりゃ。見た目がワガママボディ

だからよ!!


でも、彼氏欲しいな~~。

今年の夏には、花火大会なんか

出掛けちゃって、

告白なんてされちゃって、



キスなんかしちゃって~~❤❤

きゃあ~~~🎶🎶🎶


でも……鏡の前の自分を見ると

明らかに、学校の友達みんなと

スタイルが違いすぎる!


いつか……白馬に乗った王子様が

現れて、恋なんかしちゃって、


そして痩せれるわ!大丈夫!

私は顔が可愛いからねっ❤❤❤



と…………今日も自分に言い聞かせて山盛りのポテチとコーラを

流し込む。


その後は、生クリームをたっぷりとのせた、ドーナツ🍩を

むさぼり食べる。


『生クリーム美味し~~~

たまんなぁい~~~』


このしょっぱさと甘さは

永遠のルーティンよねぇ……。



片手間でインスタをアップすると

ダイレクトメールが

一件、目に入った。



もちろん、インスタの写真は

可愛くて、痩せてる見た目に

加工してあるわ。


ダイレクトメールの内容を読むと私は、驚いた!


『可愛いね?今度逢わない?』


ドーナツを持つ手から、ポロリ

と思わず、落としてしまった!



どんな人?どんな人?と写真を

見ると………………



どどど、どうしよう。

私……デブなんだけど?!


私は、慌てて返事をする。

💦💦』と、咄嗟にうそをつく。クッ…………こんなんじゃ


時間稼ぎにならないよお~~!!



横浜流星くん似のイケメンくんは

『じゃあ、3か月後に逢おうよ?!大丈夫?』


『あ!!うん!!』と返事を返すと……

イケメンくんは

『体を大事にね?またメッセージ送るよ!』

と返事が来た!



私は、その返事を見た瞬間から

ダイエットを決意する。


『よーし。横浜流星くん似のイケメンくんに嫌われない様に

ダイエットしなきゃ!!!

わたしは負けないわよ!!!』



その日の夜から、サウナスーツを前身にまとい、ランニングを始めた!

滴り落ちる汗が、凄くて


わたし、頑張ってる~~❤❤❤

こんな後に、コーラ飲んだら

美味しいだろうなぁ~~。



はっ、いけない!いけない!


数百メートルも走ると、息が上がってきた。

『ゼーハー、ゼーハー、もう

なんなのよ~~。体が重くて』


『こんなんじゃ、間に合わない!』

食事も、変えなくちゃ!!!



早めにランニングを終わらすと

お風呂タイムに半身浴という

モノを、試してみる。



汗が、滝の様に出始める。

『熱い!!熱いじゃないの!!

世の中の綺麗系の女性達は

こんな苦しい事してんの?!』


お風呂でも、息が上がってきた。



(こんな時に、コーラ飲んだら

美味しいだろうなぁ~~)



コーラが延々と思考から離れない。クビを左右にブルブルと

振りながら、コーラを飲みたい

気持ちを、


ふり飛ばす。


お風呂上がりに体重を測ると……

1㌔落ちていた!


『わぁ!!ランニングとお風呂タイムで、汗をかくと痩せるんだ!』


食事も、どうしよう!?

唐揚げ定食なんか、食べたいなぁ。マヨネーズたっぷりと……



そんな時にも、クビを左右に

ブルブルと振る。


『流星くん似のイケメンくんは

痩せてる子が好きなのよ?

ダメよ!愛花!!サラダよサラダ!!』



そんな過酷な?日が続くと……

痩せていくことが、

楽しくなってきた。



きれなかった服がきれたり。

食事で、たまにお肉を食べても


残す様になった……。


もちろん、ポテチとコーラは

封印した。どれもこれも


恋しちゃった流星くん似のイケメンくんの為だった。


愛花は、高校1年生という短い

人生の中で、



こんなに、頑張ったことは、なかった。後は部分痩せだけ!!


という所まで来て、タイムリミットが来た。


流星くん似のイケメンくんは

ついに、愛花をデートに誘う。



愛花はとびきりのお洒落をして

デートに出掛けた。


その足取りは、浮かれていて

とても軽かった。



『流星くん似のイケメンくんに

逢える!!彼氏になったら

どうしよう。告白されたらどうしよう!』


いつの間にか。愛花は走って待ち合わせ場所に向かっていた。



愛花が、キョロキョロとして居ると、

『愛花ちゃん!!こっちだよ!』


と……声をかけられた。振り向くと、流星くん似のイケメンくんは



愛花を見付けて、ニコニコしていた。愛花は心臓がバクバクと鳴っていた。


(ホンモノの方が写真よりかっこいい!)

愛花のドキドキは、止まらなかった。



『愛花ちゃん、可愛いね?

どこか行く??!マックとかで

とりあえず何か食べようよ!』


『う……うん!!』



マックに着くと愛花は今まで

ガマンに、ガマンを重ねた食欲が爆発しそうだった!


(食べたい!!!でも……

初めてのデートに……でも食べたい!!)


ハンバーガー🍔とポテトに

ナゲットを頼む。



(ハンバーガー10個食べたい!

食べたい!食べたい!!!!)


愛花はガマンの限界を超えた。





店員の元まで愛花は、駆け寄った!!!


『は…………

ハンバーガー10個下さい!!!』



もはや、色気よりも食い気に

愛花は……戻っていた。



流星似のトキヤは、その光景を

唖然として見ていた。



愛花は出来たてのハンバーガー10個を持って、お金を支払うと

トキヤを置いて、外へ出て行ってしまった。




公園に着くと、愛花はハンバーガー10個をペロリと完食してしまっていた。



追いかけて来たトキヤは……

大爆笑しだした。


『愛花ちゃん!!俺も!!!

ハンバーガー🍔好きなんだ!』



実は、とトキヤが話を始めると

愛花は……驚いた!




そう。

お互いが、お互いの加工した写真に恋しちゃった訳で…………


二人共が、ダイエットしていたと

分かったのだ。



愛花は……拍子抜けした反面

トキヤを身近に感じた。



愛花と、トキヤは……

顔を合わせると、握手をして




『これからもよろしくね!!!』


と、抱きしめ合ったのであった。





HAPPY END


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緊急事態デス!!~愛花の場合~ たから聖 @08061012

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