第28話 泡沫の恋(しゅわしゅわ)
幼馴染が缶コーラを開けると激しく放たれる泡。
私は笑い転げた。
「酷いな。彼女できたら祝うって約束なのに」
「私が普通の祝い方すると思う?」
「確かに」と笑い合う。
胸が痛い。
ずっと一緒だと思っていた。
今頃気付くなんて。
どうか今は嘘の笑顔で許して。
いつかこの恋が泡沫のように息を潜めるまで。
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