第4話 甘い雫に耐えて(滴る)

机の上。


本で固定した棒アイスから甘い雫が滴る。


落下地点は僕の口。


ちょうどぽかりと開いた喉の奥で跳ねる。


美味しい。


「何やってんの?」


幼馴染の怪訝な顔。


「アイス食べてんだよ」


「普通に食べなよ」


「忍耐力鍛えてんだよ」


「意味分かんない」


分かれよ。


俺らもう高校生だぞ。


薄着で男の部屋来んな。

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