第37話 激突!メガデカーVSメガデカー 中編

暴走したメガデカーAエースは、転移ゲートを目指して亜空間内を高速移動中。

それを阻止するため、チームBブラックのメガデカー「鉄忍黒影」が潜伏。

現場到着が間に合い次第、ユウちゃんのギガデカーXがゲート前で砲台として迎撃待機する予定だが、準備不足で十分に動けないだろう。俺のテラデカーZは時間的に間に合わない。

事実上、メガデカーVSメガデカーの一騎打ちで決着だろう。

ケンちゃん、メイちゃん、頼んだぞ。


○○○○


亜空間を突き進む暴走メガデカーに、突然、巨大な黒い鉄球が激突する。


暴走メガデカー「グォォォ!」


何の前触れも無く「奇襲」を受け、吹っ飛ばされ警戒する暴走メガデカー。

そこに、左手に鎖鉄球・右手に大鎌を装備した異形の黒い巨大ロボットが現れる。


ケンちゃん「エース、聞いているか?こちらはブラック。…奇襲は想定していなかったのか?迂闊うかつな…」


暴走メガデカーは全砲門を開き、メガデカーB”鉄忍黒影”を砲撃!…するが、鉄忍黒影の姿は煙のように消えてしまう。

同時に、何も無い空間から再び鉄球が飛び出し暴走メガデカーに命中!

さらに、姿を現した鉄忍黒影が大鎌で斬りつける。


ケンちゃん「空蝉うつせみの術…。なあ、通信回線開いて、戦闘中にベラベラ喋って、自分の位置わざわざ敵に教えてやるバカがいると思うか?」


暴走メガデカーはジャベリンを引き抜き鉄忍黒影を突く!…が、またも幻!攻撃は空回りとなり、つんのめる。その背中に、再出現した鉄忍黒影が蹴りを入れる。


メイちゃん「レディー、どうしちゃったの?ずいぶんと…ブザマ?っていうの?」


メイちゃんが軽く煽りを入れる。

相手の正しい位置が掴めず、動きが止まる暴走メガデカー。

これなら勝てるか?やったか?


レディー「…ブーストモード起動します!」


…戦いはここからが本番だった。





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