第24話 影メイド隊…戦いは数だよ!

「戦いは数だよ姉貴ユウネキ!」

俺はユウちゃんに話しかける。

「私は姉じゃないし」

イヤそうな顔で答えるユウちゃん。

人員増強が急務になる。時間が無い。

「ユウちゃんには『メイド隊』を作ってもらう。」

「は?…は?」

おっと、説明を省略し過ぎた。

要は、こうだ。

プリンセスキャッスルの「執事召喚」ライフハックをまた利用する。


黒子忍者を大量召喚した上で、彼らの影を「執事召喚」すれば黒子忍者と同数の影執事を呼び出せる、という「裏技ライフハック」、あれをまたやる。

黒子忍者は既に召喚可能最大数なのでこれ以上無理。なので、黒子忍者のかわりに今度は「メンテナンスドローン」を使って同じコトをやる。


「ユウちゃんに紹介しよう。メイド長のメイちゃんだ。メイちゃーん!」

俺が呼ぶと、天井のパネルがパカっと開き、メイド服の少女がそこから飛び出しシュタっと着地。

メ「ドーモ。メイちゃんです。」

ユ「…『メイちゃん』までが名前なんだ。」

俺は説明を続ける。

「レディーの影で「執事召喚」したら、影メイドのメイちゃんが召喚された」

ユウちゃんは若干引き気味で絶句している。

「人間サイズのシルエットがあれば、ロボットの影からでも「召喚」できる。

レディーの分体であるメンテナンス用ドローンにシーツ(宴会テーブルに掛けてあったやつ)をかぶせて人型の影を確保し、「メイド召喚」、大量の「影メイド戦闘工兵隊」を作ってもらいたい。」

メ「メイちゃんが補佐します。」

ユ「…お、おう。」


ヨシ!人員増強の依頼完了!

影メイド隊結成、これで戦力は大幅増となる。

次はケンちゃんに仕事を依頼しなければ。



***

脚注 「メイちゃーん!」

何かのモノマネらしき、妙なイントネーションで叫んでます。


脚注 「影執事」

最初は「黒執事」だった。検索したら同名作品があるらしいので変えた。「影執事」もすでに作品名に使われてるらしいと気づいたが、もうめんどくさいのでそのまま。

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