出会い

結婚して5年が経った時だった。

バリバリの営業マンだった私は夜21時の帰宅が続いていた。


直ぐに出来ると思っていた子供も授からず

産休育休欲しさに続けていただけだった。


次々と後輩が妊娠していく。

任される仕事は日々増えていくばかり。

そんな焦りがあったのか

もう我慢の限界と旦那に辞める相談をした


旦那の給料は私より低かったが

家庭を両立して欲しいと旦那も思っていたみたいで派遣で働くことで了承してくれた。


前の経歴が良かったのか派遣先はすぐに見つかった。


広告代理店(株)NAGOYAの営業事務だった。

都会のでっかいビルに会社を構え

なんとも今時のキラキラした会社だった


面接の担当者は、この会社は皆んな仲良く

意気込んで働いてるよーと笑いながら話す

小太りのネクタイがお洒落な

40代のおじさんだった


うさんくさいな。

最初の印象はそんな会社だった。


ここが修二との出会いの場所だ。


私がその会社に派遣された時

修二は新卒2年目だった。

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