13.2nd life

 とうとう遠也と優子は八十を超えて、いつ亡くなってもおかしくない現状になった。遠也はたび重なる選択に苦戦しつつも、自分がなぜこんなことをしているかも思い出してきた。『時間』『記憶』『告白』『人生』また『人生』だ。でも、本当にいろいろなことをしてきた。最近、彼は自分はもうすぐ死んでしまうのではないかと思っている。なぜなら、とっくに八十を超えていて優子もいつになく倒れそうだからだ。

「有也、達子ちょっと来なさい。」

「なに、お父さん?」

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