11.転職
二千四十五年六月。彼はもともと働いてたバス会社を辞めて、NSOPN(国立自殺・高齢・ニート研究所)で働いている。なぜ、この研究所ができたか、彼は就職前に聞いたが、研究所の人は「社会問題を探求するため」としか答えてもらえず、不満だったが、給料がいいので転職した。だが、あることを忘れていた。
「なんで、こんなことしてるんだっけ……」
彼は答えを思い出せなかった。
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