誰かの話

かわら なお

家族

俺が何者になれなくても君は笑ってくれた

それがうれしかった

例え僕だけの幻だったとしても


生きてく理由とか幸せとか僕とほど遠い言葉だった

そう遠ざけていた


君だけが僕の喜びで

君が生きているから

君が笑ってくれるから

君が見てくれているから

僕は生きていた


私が生きていても何にもならないのに

私が生きていく理由はどこ

誰も私を必要としていないのに


僕が生きているからみんなが不幸になるんだ

僕が出来ないからみんなイライラするんだ

僕が生きているから


誰も悪くない

俺だけが反発してる

俺と[ ]だけが


怖い

怖い

怖い

怖い

怖い

目が

人が

僕を見ている


気がつくと俺はうずくまってた

こんなとこに寝てて何してたんだあいつ


痛い痛い痛い痛い痛い

声が人が

全部全部なくなっちゃえば

私 楽になれるのに

どうして私 生きてるの


あの子が笑ってくれた

私の生きる望み

あの子だけが私の味方


俺たちは互いに依存して生きていた

そうしなければ生きられなかった

あいつに迷惑はかけたくねぇ


君が消えてしまうなら僕も君と一緒に消えてしまいたい

一緒に行こう

きっと僕たちはずっと一緒だ


あの子が見てくれない

どうして…

わ 私が

なんで

どうして

死にたい


消えた

あいつは…


僕と君はずっと一緒だよ

君は僕がずっーと抱きしめるから 1人になんてしない

寂しくないよ


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

誰かの話 かわら なお @21115

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ