200字以内で実話を書く。

モナカ ハル

実話

私の携帯は時間が4分程進んでいる。


まったく困った奴だ。

4分遅いよりかはマシだろう。

それに不都合があるわけではない。



『よかった、まだ4分もある。』

まだ約束の時間に余裕があるのだから。



私は遅刻癖がある。

4分早く時間を示す携帯は、私の悪い癖を庇ってくれるのだ。



5分、10分はまだ可愛い方だ。



4時間、遅れてしまう時もあった。



どうやら、私の中の時間は世界の時間に追いついていないみたいだ。



まったく困った奴だ。







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