子どもながらに感じた酷(むご)さ

 空襲の度に多くの人が亡くなり、そうした遺体は、川原に横6メートル、幅と深さが2メートルくらいの穴を掘り、爆撃で壊れた家の柱などを並べて、さらにその上に遺体を並べて荼毘だびに伏しました。

(大きな空襲のあとは)そうした煙が幾つも立ち上ります。

 私は土手の反対側から手を合わせ、戦争の酷(むご)さを思いました。

 国や役所はもはや機能せず、人々は「今日死ぬか、明日死ぬか」といった気持ちで生活していました。

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