空爆と機銃掃射(きじゅうそうしゃ)

 毎日のように空襲警報が鳴り、焼夷弾しょういだんや爆弾が落ち、機銃掃射もありました。

川原には多くの人が逃げて来ているのですが、敵兵の顔が見えるほど飛行機が低空飛行してきて、機銃掃射で狙い撃ちしてきます。

 また、1トン爆弾が落ちると、地面に伏せていても身体が1メートルほど浮き上がり、叩き付けられるように落ちます。

さらに焼夷弾は、川原に落ちると草が燃え広がり、川面に落ちれば油が広がって水の上でも燃えます。

 だから母は家族を水際ギリギリのところまで避難させました。というのも、万が一火が付いた時でもすぐに水に飛び込んで消火できるようにです。

加えて、人が集まっているところは避けました。なぜなら、そうしたところは狙い撃ちされるからです。

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