第41話

 かれこれ、僕たちが付き合ってからどれくらいたっただろうか?


 絵美里の誕生日を祝ったり、冴姫さんの誕生日を祝ったりといろいろしたり、もちろんその後には僕の誕生日も祝われることとなった。


 僕の誕生日には、彼女たち自身がプレゼントとなって「いっぱい、気持ちよくするからね?」と言われ、沢山僕のものを吸い取られてしまった。


 とても気持ちよかったけれど、ハードな誕生日だったといえるだろう。


 僕たちのエッチはその……三人でする場合が多い。


 二人との一対一のエッチをしてからは、冴姫さんが積極的に三人でするように促しているような感じもする。


 冴姫さんは僕のことも好きだけれど、もちろん絵美里のことも大好きなんだなって改めて思った。


 冴姫さんはエッチの時には積極的にキスをしてきたり、絵美里に少しだけ意地悪をして焦らしたり逆に僕には焦らしてほしいとか言ってきたりするしとエッチなことに寛容というか、むしろ性欲が強いのかな?


 絵美里も負けず劣らずエッチで、絵美里が好きなのはし終わった後に三人で一緒に抱きしめあって寝ることみたいだ。


 もちろん行為自体も大好きらしいんだけれど、そのあとのみんなで愛を再確認する時間が好きみたい。


 二人とエッチしてからは、より学校でも僕に甘えるようになってみんなに見えないところでエッチな誘惑をしてきたり、キスの雨を降らせて来るので一度だけ負けてしまって学校でしたこともあったっけ。


 いつもより興奮したことは言うまでもない。


 そんな、いちゃいちゃな毎日を送っていたわけだけれど、僕たちは勉強をおろそかにしていたわけではないかった。


 絵美里に優しい冴姫さんもそこは少しだけ厳しくして、接していくので絵美里の成績はみるみる上がって最終的には学年トップ10に入ることができるくらいの学力は手に入れていた。


 僕と冴姫さんは相変わらず、一位、二位争いをしていたけれど、結局最後まで勝てることはなかった。


 冴姫さんとの対決で毎回負けていたので、その日は一対一で徹底的に搾り取られて頭がおかしくなっちゃうんじゃないかってほど愛された。


 冴姫さんはゴムが嫌いみたいだから、僕が使おうとすると「そんなものを使うなんて私のことが嫌いなの?勝ったご褒美なんだから今日くらいは生でしましょう?大丈夫、ピルは飲んでいますから」と言われてしまい、生でするからさらに気持ちよさが増す。


 多分、冴姫さんは前世はサキュバスとかだと勝手に思っていたりする。

 

 絵美里にも毎回、テストで頑張ったご褒美にはデートを希望したり一対一のエッチを希望したりする。


 絵美里もゴムが嫌いみたいで、持ち出そうとすると猫のように威嚇してくるから生でするようになっている。


 なんで女性陣たちがゴムを嫌っているんだろうとも思うが、それだけ愛されているんだなって実感して嬉しかったりもするからいいか。


 ピルを飲んでいてもできてしまうことはあるみたいだから、その時は責任を取る覚悟はあるから大丈夫。


 赤ちゃんができた時には目一杯喜ぼうって思う。

 

 何故か、勉強の話題からエッチの話題へとそれたが、エッチだけでなく勉強も頑張っていたよという話だ。


 受験期も変わらず、イチャイチャはしていたけれど勉強をし続け本番でも緊張することなくすらすらと解くことができて高得点を得ることができた。


 絵美里ももちろん冴姫さんも同じように高得点で終えて、二次試験も問題なく終えることができて本当に良かった。

 

 まだ結果は帰ってきてはいないけれど三人とも大丈夫だろうという結果は残しているのであとは願うだけだ。


 そんなところで、僕たちは今、特に学校へ行かなくてもいいので家でゴロゴロとしているわけだけれども。


「明日、卒業式の予行練習だって。いきたくなーい」

「そうだね」

「私も晴夏君の家で一緒にいたいわ。でも、卒業式当日は図書室のあの場所は開いていないかもしれないから、行きましょう」

「そうだね」


 明日は予行練習、そしてその次は卒業式本番となっている。


 あの場所とももうお別れなのだ。少しだけ胸に来るものがある。


 この高校生活、まさかこんな波乱というか意外なことが起こるなんて夢にも思っていなかった。


「最初は冴姫さんと仲良くなれるなんて思っていなかったもんな」

「晴夏君、急にどうしたんですか?」

「いや、卒業ってなると急に昔を思い出しちゃって」

「そうですね。でも確かに、入学当初はまさか晴夏君とどころかそもそも仲良くするなんて人が現れるなんて思ってみませんでしたから。本当に、最初に晴夏君が困っている私に傘を貸してくれてよかったなって思います」


 あの傘一つで、ここまでの関係になるのだから人生何があるかわからないなって思う。


 僕も、あの時は困っているから助けただけであってまさかあれから紆余曲折あって付き合うことになって、こうなることには思ってもみなかった。


「本当にありがとうございます」

「それは、こちらこそです。僕を好きになってくれてありがとうございます。こんなダメな僕ですけれどこれからもよろしくお願いします」

「全然だめなんかじゃないわ。私のほうがみっともなくてどうしようもない人間で晴夏君と付き合えるなんて光栄だって思っているのに。私のほうからお願いするわ。これからも、よろしくお願いします」


 冴姫さんと見つめあい、そしてキスをしようとしたところで絵美里が割って入り僕と冴姫さん、それぞれに軽くキスをしてジト目で見てくる。


「二人だけ、良い雰囲気でずるい。私だって晴夏と付き合えてよかったって思うし、冴姫とこんなに仲良くできていいなって思ってるのに!!」

「ごめんね。もちろん絵美里とも付き合えて本当に良かったなって思ってるから」

「ごめんなさい。でも絵美里は私の人生の数少ない心から好きだって言える人よ?これからもよろしくね」

「う、うん!!えへへ」


 僕と冴姫さんの言葉がうれしくなったのかはにかむ様に笑って僕にそっとキスをしてくる。


 し終わった後には、何故かエッチなあの目を僕に向けていた。


「ねぇ、冴姫。晴夏?この先もずっと一緒だよ?」

「そうですね。私はずっとそのつもりです」


 冴姫さんも絵美里に影響されたのか、エッチな雰囲気を漂わせて僕のことを見て軽く舌なめずりをする。


「じゃあ、その確認ができた記念に、しよっか」


 今日も徹底的に絞られた。







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