第39話
さて、冴姫さんと熱い誕生日を終えることが出来て今度は絵美里の誕生日が近くなってきた。
冴姫さんとの誕生日はそれは、凄いもので僕がもう無理ですって言っても「大丈夫だよ、私の晴夏君ならもっとがんばれるよね?」と言って搾り取られたのはいい思い出......なのか?でも思い出に残る事にはなったので良しとしよう。
まぁ、とにかくそんな冴姫さんとの素敵な誕生日を終えて、次は絵美里の誕生日会をすることとなった。
毎年、僕は絵美里の誕生日には何かしら上げたり、料理を振舞ってあげていたわけだけれど、今年の僕たちは恋人となったのだから少しの変化は欲しいと思ったのだけれど、絵美里本人からは「いつもみたいにしてくれると嬉しいな」って言われたから、何か特別なことはしないつもりだけれど、特別なプレゼントをあげたいなと考えているから、今、冴姫さんと一緒にショッピングモールへと足を運んでいるわけだけれども。
「中々、良いものが浮かびませんね」
「そうですね」
二人して、あれでもない、これでもないと考えることはや、数時間ほど経過している。
「ぬいぐるみは沢山あげたし、何か他の物をあげたいな」
「そうですね。私も一つは決まっているんですけれどもう一つはなかなか決まらなくて」
「え?決まっているんですか?」
「えぇ、まぁでも少しだけ晴夏君に協力してもらわなければいけないことですけれど」
「?分かりました。絵美里が喜ぶなら幾らでも」
「きっと、凄く喜んでくれるでしょうけれど、今は普通のプレゼントを決めなければなりません」
うーん、悩む。
これが僕たちが三人で付き合っていなければの話だけれど、ペアのマグカップをあげたりすれば......って、待てよ?
別にペアじゃなくても良くないか?
将来、僕たち三人は一緒に住むことが確定しているし、今でもしょっちゅう僕の家に来ているのだからあの家にマグカップとか常駐させればいいんじゃないかなって。
「僕、決まったかもしれません」
「え?本当?私も今決まったところなの。なら、買ってしまってそれから.....その、ね?」
「っ!!」
ゾクゾクッと太ももをゆっくりとなぞられてしまって感じてしまう。
最近の冴姫さんはことあるごとに僕の事を誘惑してきて、学校でもエッチなことをしたがるから正直困っている。
僕の理性が途切れて、いつか学校でしてしまうんじゃないかなっていうちょっとした心配と興奮がある。
あぁ、僕、どんどん冴姫さんに染められているような気がする。
プレゼントを各々買い終わる。
「じゃあ、晴夏君の家に行こ?」
「う、うん」
彼女の頬は火照っていて、僕を見つめる瞳はどこまでも歪んでいてそして純粋だった。
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