風船が繋ぐ縁
勝利だギューちゃん
第1話
小学生5年生の、3学期に引っ越しをした。
元々、引っ越す予定はなかったが、急な事だった。
引っ越し先は、同県の同じ市内。
つまり、殆どご近所。
それはおいておいて・・・
転校先の高校では、毎年秋になると、風船に手紙をつけて飛ばすという、たまにあるイベントがあった。
その手紙を拾った方から、手紙が来るかもしれないという、ある意味では夢のある催しだ。
僕も、強制的に参加した。
素を出すのはあほらしいので、自分をいつわって書いた。
悪く言えば、かっこつけ。
まあ、返事は来るわけがないと思っていたのだが、その風船を拾ったのは、元いた学校のクラスメイトの女子。
結構飛んだな。
返事にはこうあった。
「〇〇くん。久しぶり。
元気そうでよかったよ。
この文面の通りになっていてくれたら、それはそれで嬉しい。
でも、本当の自分を忘れないでね」と・・・
やはりバレたか・・・
風船にが繋いでくれた縁に、とても感動した。
・・・なんて、ドラマや漫画のような事は、実際には起こるはずもなく、当然だれからも、返事は来ない。
学校全体でも、わずか3名だった。
現実にはロマンはないか・・・
個人情報保護法が厳しくなった今、とてもではないが、このような事は出来ないな。
リスクを覚悟する必要がある、
風船が繋ぐ縁 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます