風船が繋ぐ縁

勝利だギューちゃん

第1話

小学生5年生の、3学期に引っ越しをした。

元々、引っ越す予定はなかったが、急な事だった。


引っ越し先は、同県の同じ市内。

つまり、殆どご近所。


それはおいておいて・・・


転校先の高校では、毎年秋になると、風船に手紙をつけて飛ばすという、たまにあるイベントがあった。

その手紙を拾った方から、手紙が来るかもしれないという、ある意味では夢のある催しだ。


僕も、強制的に参加した。

素を出すのはあほらしいので、自分をいつわって書いた。

悪く言えば、かっこつけ。


まあ、返事は来るわけがないと思っていたのだが、その風船を拾ったのは、元いた学校のクラスメイトの女子。


結構飛んだな。


返事にはこうあった。

「〇〇くん。久しぶり。

元気そうでよかったよ。

この文面の通りになっていてくれたら、それはそれで嬉しい。

でも、本当の自分を忘れないでね」と・・・


やはりバレたか・・・


風船にが繋いでくれた縁に、とても感動した。


・・・なんて、ドラマや漫画のような事は、実際には起こるはずもなく、当然だれからも、返事は来ない。

学校全体でも、わずか3名だった。


現実にはロマンはないか・・・


個人情報保護法が厳しくなった今、とてもではないが、このような事は出来ないな。

リスクを覚悟する必要がある、

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風船が繋ぐ縁 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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