ハンターギルド 英雄に憧れて
@lucky_oswald
エピソード0 新たな英雄の誕生 その始まり
18歳を迎えると各ギルドへの登録が可能になる。各ギルドというのは、商いの管理をする商人ギルド、商いの中でも薬を中心に管理するため独立した薬師ギルド、そして外敵を倒したり人々の依頼を受けたりするハンターギルドの3つである。中でもハンターギルドは、多くの人の憧れであり、昔話でも語られることの多い人気のギルドである。小さい頃から読み聞かせられる英雄の物語は多くの子どもたちの憧れとなり夢を抱き目標を持つきっかけとなっている。
始まりの時は、とても清々しく晴れ渡り雲ひとつない陽気な春を感じる日だった。ひとりの少年が18回目の誕生日を迎え、その他多くのものと同じように憧れと夢を抱き、ハンターギルドの門を叩いた。
「ハンターギルドへようこそ。こちらはギルド登録受付です。身分証の提示をお願いします。」
受付に立っている綺麗なお姉さんに言われるがまま王国より発行されている身分証を提出する。
(ギルド、特にハンターギルドの受付は美人じゃないとなれないっていう噂はほんとだったみたいだ)
「はい、確認が取れました。ハンターになるにあたりギルドカードを作成いたします。これからはこのギルドカードが身分証になりますので、失くさないようにお気をつけください。もしも失くされた場合には、再発行するための手続きと手数料がかかりますのでご注意ください。ここまで何か疑問に感じることはありますか?」
特に疑問を覚えたことも無かったので、首を振る。
「では、簡単な注意点を説明いたします。まず最初に、ハンターは人々の依頼を受けその依頼を達成することで賃金が発生するという仕事の形態となっています。しかし、稀にギルドから直接ハンターに依頼する場合があります。基本的に、通常の依頼は選択する権利がありますが、ギルドからの特別な依頼にはハンターに拒否権はありませんので、あらかじめご了承ください。その他、ハンターに必要なことはこちらのハンターノートに書いてありますので、そちらをご参照ください。それでは、新たなハンターの誕生を祝福させていただきます。」
ギルドカードとハンターノートを受け取り、
受付の綺麗なお姉さんにお辞儀をして受付を後にする。
今しがた受け取ったギルドカードを見て、思わずにやけてしまう。
(これで、僕もハンターの一員だ。物語の英雄のような人になってみせるぞ!)
のちに、数々の災害級の敵から人々を守りまさしく英雄のその始まりである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます