金碧珠に雲海

ケルンで躓く

莔麻（いちび）は草（　）熅（いき）れ

掃溜（はきだめ）、星の蒴果（さくか）が

皓煌（こうこう）と流星群さながらに

感情がシードバンク

場所が分からないのに歩荷（ぼっか）

水争いの摩天楼

暑気払いお誘いを断って

エアコンの無い五畳半

扇風機が音を立てる

人熅り夜濯ぎ

思い出の搗（か）ち割り

今では中身は麦酒（ビール）

人熅り夜濯ぎ

一陽来復と嘘をつき

無意味に積み重ねては

四○四の部屋に

草臥れた顔と

時計の針は二十四時七分