第13話 はなす→おんな

「おおーいエブリン」


わたしはゆかをぼうきれでつつくおんなにむかってこえをかけた。


「うあっ!ま、まおう!」


おんなはおどろいてしりもちをつきながらぼうきれをはなした。


「と、エブリンではないな。きさまはそのしそんか?」


「え?あ、はい。わたしはあなたにつかえたエブリンのしそんです」


おんなはこたえる。


「そうかそうか。おまえもせんぞどうようわたしのもとにはせさんじてくれたのか。じつにうれしいぞ」


「は。ははぁ。あなたのふっかつにまにあうようかのうなかぎりいそいでかけつけたのですが。いちおうまにあったようでなによりです」


こころづよいなかまをえたわたしはさきをいそぐことにした。

するとはいごからはげしいしょうげきをうけた。

それはこうとうぶからのいちげきだった。

みけんからオリハルコンのやじりがつらぬき、

ろうかをまっすぐにとんでいく。


「わたしのせんぞはきさまにつかえていた

おんななんでな。すこしまえにゆうしゃと

やらにあったのだが。まぁなんだ。

そんなおんながなかよくしてくれていっても

けいかいされるにきまってるだろう。だから

きさまのくびをてみやげにさせてもらおうぞ」


ああ!ああ!なんということだろうか!

かつてのぶかのしそんがゆうしゃにほれこみ、

ひかりおちしていただなんて!

わたしをしまつし、そのてがらでゆうしゃに

とりいるつもりだったのだっ!

それにきづいたとき、わたしのめのまえに

わたしをちょうしょうする

ひかりのめがみがあらわれた。

ざんねん!わたしのふくしゅうのたびじは

ここでおわってしまった!

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