最強無敵の十二使徒 〜エターナルテリオス〜


「──実は、無敵になりたいんだ」


 テリオスさんは至極真剣な表情で語った。


 至極どうでもいい話を切り出された俺としては全て放り投げてやりたい気分だが、話くらいは聞いてやろう。

 貴重なランチタイムを犠牲にして聞くべき価値がなかったときはぶん殴る。


「はあ、そうですか」

「ああ、無敵になりたい。具体的に言うと大戦の時に現れた白い怪物みたいな感じで威厳と畏怖を集められる存在になってみたいんだ」


 この人何を目指してんの? 


 バカおもしれーじゃん。

 その話乗った、多分この感じだとテオドールさんに相談すると『ガチ』の怪物に昇華させられる気がしたから俺を選んだな? 


 ソフィアさんだとバカバカしいと呆れられ、魔祖を頼るのはちょっと論外。

 テリオスさんの交友関係の中でアホみたいな話に真剣に乗るのは俺だと判断したわけか。


 適任だな。


「人外になってみたいと」

「もう人外だけど見た目も弄れるんだしやってみなきゃ損だと思ってね。こうすることで座する者ヴァーテクスに至れなかった君にドヤ顔するのも目的に含まれてるよ」

「ぶん殴るぞ」

「な、殴った後に言うのは理不尽じゃないか……?」


 左頬を抑えて仰け反りながらテリオスさんは俺に畏怖の目を向けた。


 安心してほしい。

 俺はいつもやられてるしなんなら再起不能レベルの殴打を喰らっているが、回復魔法で事なきを得ている。


 その旨を伝えたところ畏怖から畏敬へと視線が変わった気がした。


「流石だ……英雄たる者、理不尽にも耐えて見せなければならないと言う事だね」

「いえ別にそういうわけではないですが」

「それが当たり前、か…………君には勝てる気がしないな」


 勝手に苦笑いしてわかった気になるなバカ! 


 ギィ、と安そうな椅子を鳴らしながらテリオスさんは一つの資料を取り出した。


「これはの俺による俺のためのプレゼンテーションだ。君には協力してもらうから、そこんところ宜しく頼むよ」

「図々しくなりましたね……」

「それを教えてくれたのは君達だ。安心して胸を貸してくれ」


 支離滅裂な言動を繰り返す化け物を尻目に、差し出された資料に目を通す。


 題目は『最強無敵の十二使徒 〜エターナルテリオス〜』とバカデカい文字で書いてあって。この人本当はとんでもないバカなんじゃないか? ていうかバカだよ。


 視線を向けるとキラキラした瞳で見ていた。


 …………目を通す。


 一枚目。

『これはテリオス・マグナスの改造計画書である。改造と言っても怪しげな薬や手術で人外へと至るのではなく、単純に超越者としての力を発揮して見た目も化け物にしたり変身したりそういう存在になりたいが為の計画書であり、母さんには絶対に見せないものである。仮に母さん──この母さんはマギア・マグナスを指す──が目を通していた場合、即刻やめていただきたい。さもなくば俺は恥ずかしくて自死を選ぶだろう』


 いや長い長い長い。

 そして迂遠だ。

 何考えてこれ作ったんだよ、深夜テンションの子供でもここまでのものは作らねぇぞ。


 テリオスさんの瞳の下には隈ができていた。


 二枚目。

『方向性を決めるために三つパターンを用意した。この中から一つ選んで、選択した回答によって移行ページが変わっているのでそちらを見てほしい。

 ①戦いになったらいきなり肉体を突き破って怪物が出てくるパターン

 ②原形をとどめつつ、徐々に人の身から外れた怪物になっていくパターン

 ③段階を刻んで変身していくパターン。この場合大きく人型から外れることはない』


 この人バカだな。


 ①はインパクトが最強だから、やるとしたらマギアの前でドッキリなんだけどこれ下手したらガチのトラウマになるかもしれん。いやでもマギア生意気だからな、アルスの物真似しながら『俺は、僕は……ッ、それでも彼に……!!』みたいなこと言いながら怪物に成り果てるテリオスさんを見せつけられてぐちゃぐちゃに感情をかき乱されたマギア、めっちゃ見てぇ〜! 


 でも明らかに俺も巻き込まれて説教されるのでやめておこう。


 ②、これも中々いい。それこそ俺が相手になれば偽装し放題だから強さの段階を引き上げていってるけどその代償として人から外れていく、みたいなよくある悲しい話に仕立て上げてマギアの目の前でやる。おい、全部相手がマギアだ。テリオスさんが化け物になって一番ダメージ食らうのあの女だからな、楽しくなってきたぜ。これも同様にマギアに大ダメージを与えられるだろうし、事前に師匠巻き込んで『それ以上はやめるんだ! 人に戻れなくなる!!』とか言わせとけばいける。


 でもこれも俺が巻き込まれて説教されるのでやめておくか。


 となると許容できるのは③だが──これ、普段からやってないか? 


「……そうかい?」

「翼生やしてたり光を纏ってたりしません?」

「してるかも……あれって変身に分類できるのか?」

「出来るでしょうし完全無欠に変身でしょ」


 本気出したら目から光の粒子溢れさせたり翼生やしたりとか十分に変身してるだろ。つまりテリオスさんはあれを変身と思っているわけではなく、無自覚無意識に戦闘するときに必要だから生やしていると言うことになる。


 カッケェ……


「……でも、足りなくないか?」

「テリオスさんほどの人がそういうなら……」


 俺は変身はしないけど第二形態あるからな。

 俺単体での戦いよりステルラと融合した方が圧倒的に強い。

 英雄と互角だった俺単体と、英雄を葬り去れる俺とステルラ。どちらが強いかは明白だ。


「それなら②と③を混ぜたらどうですか。最終的に化け物になったら俺がマギアに怒られるので拒否しますが、多分そうじゃない限りは嗤われると思います」

「そうか、笑ってもらえる・・・・・・・か。ならそれで行こう」


 なんか行き違いが発生したような気がするが、どうでもいいか。


「まず──腕を増やそうと思ってる」

「初手で化け物になってますね」

「腕が増えれば手数が増える。俺の脳が処理し切れるかが問題だけど、そこも魔力で無理やりカバーすれば問題ない。腕六本尻尾二本目玉六つ口三つくらいはやってみたいんだ」


 どこからどう見てもただの化け物です、本当にありがとうございました。


 思わず目頭を抑えてどうするかと思い悩んでいるが、もうテリオスさんはやる気満々だし、というか既に腕が増えている。


 加速し続ける暴走車両を止めれるほど俺は優秀じゃないんだよなぁ……


「うん、効率がいい。腕が増えたらそれと同時に目も増やした方が効率的だ」

「キモ……」


 ギョロリと額に生えた一対の瞳に嫌悪感を抱いた。

 しかもめっちゃ目玉動いてるし。キモすぎんだけど。


「翼の数も増やそうか。──フンっ」


 バサァッ!! と豪快に花開く三対の翼。

 純白の羽が散らばるが、これら全て魔力で構成されているので地面に落ちる前に虚空へと溶けていく。その姿自体は神秘的だけど手と目の数が完全に化け物のそれ。


 すまないマギア、もう俺には止められない。


「ふ、ふふふ────テリオス・マグナス推参ッ! どうかなロアくん!?」

「いいんじゃないでしょうか」


 机の上に立ち上がって決めポーズ。

 散らばる最強無敵の十二使徒 〜エターナルテリオス〜の片付けが面倒くさそうだなと思った。


「尻尾、尻尾か。動物のを参考にするべきか、架空の尻尾を作り上げるか……」

「現存する動物にしたらふざけてるのが丸わかりですよね」

「それもそうだ。じゃああの白い怪物のやつにしよう」


 はい、計画通り。


 もうここまできたら俺も乗っかってしまったので言い逃れは出来ないが、俺が発案したら悪意がバレてしまうのでテリオスさん自身に発案させる必要がある。


 あいつの尻尾を流用することでテリオスさんが乗っ取られた感を出して更にマギアを焦らせるという流れだ。これにはあまりにも明晰頭脳すぎて俺自身に感嘆してしまった。


「色はどうします?」

「白、が一番いい気がするんだけど……決めあぐねているよ」

「白で行きましょう。貴方には純白が似合っている」

「そ、そうか? ならそうしよう」


 ニコニコ嬉しそうに全身を白に染めるテリオスさん。


 表情が抜け落ちてないからまだ本物だと理解できるが、あの戦いで直接戦闘した人間なら思うだろう。


 ──あれ、これってもしかしてテリオスの偽物か? 


 ってね。

 どこからどう見ても繭から生まれた怪物だが、本人はその事実に全く気がついてない。多分深夜テンションで書き上げて昼に俺に伝えようとウキウキだったんだろうな、バカだ。


「今日ステルラの順位戦があるのでそこに乱入しましょう。お披露目にはいい機会だ」

「現一位と元一位がぶつかる、という訳だ。これ以上にないね」


 互いに笑みを浮かべて悪い考えを張り巡らせ握手をした。


 ……どうにかこうにかして全部テリオスさんの所為にしよう。






 ◇






 そして放課後。


 ステルラVSヴォルフガングという世紀の一戦が行われる日であり、坩堝は観客で埋め尽くされていた。


 ──かなりやばいことをやってしまったかもしれない。

 冷静になって俺は焦っていた。

 テリオスさんはやる気満々だった。

 ちょっと止めたけど聞く気は一切なかった。


 ルナさんも仕事を終えて見にきている。

 ちょっとトラウマ刺激どころじゃない話に発展してしまうかもしれん。


「……ちょっとどうしたのよ。汗すごいわよ」

「いや、暑くてな。夏の温度は辛いぜ」

「春だし暑くないけど……風邪でも引いた?」


 ルーチェが健気に心配してくれた。

 一番心配なのは未来の俺が生き残っているかどうかである。

 具体的にはブチギレたマギアの手によって殺されていないかどうか。


「おかしいな、ロアが風邪を引いたことなんてほぼ無いが」

「そんな時もあります。あの頃は師匠が近くにいて病気とは無縁でしたから」


 いつも通り豊満な乳を見せつけるように腕を組んだ師匠が俺の隣に座っている。


 珍しく何もなかったようで、ステルラの戦いを見届けにきたらしい。

 オイオイオイオイ、想像以上に最悪な未来が訪れる気がしてきたが? 今すぐにでもあのバカ止めた方がいい。


 ステルラの戦い、乱入する白い怪物、見届けている師匠、ルナさん、マギア、エトセトラ。


「……………………まずい……!」

「また変な戦いをしているね、ロアは」

「師匠、ガチでやばいのでちょっと来て下さい」

「あ、ちょっと……」


 師匠の手を引いて観客席の裏側へ移動し、人気がないことを確認してから向き直った。


 師匠は帽子の鍔を抑えて表情をあまり見せないようにしている。


「……何かな?」

「実は、師匠に言わねばならぬことがあります」


 俺は真剣なトーンで告げた。

 師匠は一度身を震わせた後、咳払いをしてから帽子から手を離して俺と目を合わせた。


 何かを覚悟した目だ。


 俺も相応に覚悟した目をしているだろう。


 このままでは悪ふざけでは済まない可能性が出てきた。いやテリオスさんをこれで一生擦るのは確定したが、それはそれとして俺に被害が飛ばないようにしなければならない。


「実は──このままでは(俺の命が)危ないです。このままステルラを戦わせては、(俺の未来が)取り返しのつかないことになるかも……」

「…………(ステルラの命が)危ない? 一体どういう……」

「このままでは(俺が)死にます。今ならまだ間に合う、止めましょう」

「ま、待ってくれロア。(ステルラが)死ぬって、一体何が……ッ!?」


 師匠は何かに気がついたように目を見開いた。


「ま、さか……(大戦の遺物が)来るっていうのか?」

「……はい。(悪ふざけで武装したテリオスさんが)来ます」


 後退り、師匠は吐き気を堪えるように口元を抑えながら瞠目した。


 おい、絶対行き違いが起きてるだろ。


 流石に俺も気がつくわ。

 言葉が足りなかったのは自覚している。俺も焦ってるんだよ、このままじゃガチでパニックが起きる。テリオスさんが悪ふざけで殿堂入りしちまう。


「師匠、ちょっと待ってくれ。多分勘違いして──」


 その瞬間、会場から爆音が轟いた。


 それは悲鳴であり絶叫であり絶望であり、とにかく耳障りでぐちゃぐちゃに織り交ぜられた終わりの声だった。


 ────ああ、終わった。


 俺に許されることは誠心誠意謝ることだけである。

 でも発案テリオスさんだから全部なんとかして押し付けよう。ステルラの戦いだけだったらまだいいけど、まさかヴォルフガングとやり合うとは思ってなかったんだよ。


 そりゃ満席にもなるだろ。

 次期魔祖十二使徒同士の戦いだぞ。


「────くそっ!!」


 師匠は一部を紫電と化して奔った。

 俺も全力で駆け抜けたが、既に観客席から溢れかえるように退避する人々に巻き込まれないように辿り着いた時には、例のエターナルテリオスが顕現していたし、『あ、ガチでやったこれ』と悟ったエターナルテリオスと相対する師匠達の姿があった。


「────貴様、の息子をどうした」


 マギアがガチギレしている。

 顔がガチだし魔力もガチだった。

 隣に立っている師匠が少し距離を置くくらいガチギレだった。


 テリオスさんは青い顔(真っ白なのでわかりにくい)で俺を見ている。


 眼が多くてキモい。


「答えんか、腐れ畜生がッッ!!」


 マギアから溢れ出した黄金の魔力が坩堝を満たす。


 羅刹の如き圧力。

 単独で国を堕とす、なんて言葉では語りきれない。

 常識の範疇から世界で最も遠い女、いや、単一存在。原初の超越者であり最古の魔法使いである本物の魔道の祖は、怒りを露わにしながらエターナルテリオスに一歩歩み寄った。


『あ、か、母さん……これはその……』

「その面で母などと口走るな!! ぶっ殺すぞ!!」


 エターナルテリオスはオロオロしている。


 ヴォルフガングは俺に気がついた。

 テリオスさんと俺の間で交わされるアイコンタクトで悟ったのだろう、呆れた表情を取ったのちに徐々に笑みを浮かべ始めた。


 ステルラも俺に気がついた。


『ステルラ! 融合』


 口パクで意図を伝えると、一度頷いた後に紫電が俺の元へと駆け抜けた。


 刹那の時間で融合し、簡潔に事情を伝えると、ステルラは呆れた声を出した。


『…………バカだよね?』

「俺もそう思う。あまりにも愚かだった」


 深夜テンションは良くない。


 苦虫を噛み潰すような気持ちだ。

 ステルラが呆れながら嘆息し、俺は罵りを受け入れるほかない。


「あれ、魔祖が止まると思うか?」

『ロアが無理だと思うなら無理だと思うけど……』


 ふん、よくわかっているな。

 もうあのブチギレ具合は止まらないだろ。アルスが死んだ後めっちゃ暴れてたって話は師匠に聞いたし、なんならその争いで山が一つ平地になったと聞く。それを止めたのはエミーリアさんである、偉大すぎる人物だった。


『とりあえず師匠に説明しないと』

「ヴォルフガングは気付いている節があるから、先に師匠だ。……関係各所に謝罪巡りだな」

『自業自得だね! 全くもう……』


 ステルラは融合を解いて元に戻った。

 制服も一緒に戻せるようになったのはいいことだが、結局、あの時見た裸はとても美しかった。もう一回くらい見たい、できればエッチなことをする前に見るのではなく偶然を装ってみたい。


 そして師匠に説明しようと駆け出した、その時だった。


『ウ…………ウオオオ!! 俺の名前は、エターナルテリオス!! テリオス・マグナスを超え、テリオス・マグナスに至り、真のテリオス・マグナスに成り代わるもの!!』


 おいバカやめろ!!! 


 エターナルテリオスはマギアの地雷を踏み抜き、堂々と胸を張った。


 しかもやばい内容である。

 隣に立つ師匠は俺が必死に止める姿を見て何かおかしいと悟ったらしく、既に魔力を収めている。ていうか冷静に感じ取るとテリオスさんそのものの魔力だし姿形以外テリオスさんそのもので、喋れる時点であいつら遺物とは違うという点がある。


 でもマギアは冷静じゃない。 


 後日師匠に話を聞いたところ、ここ百年で一番キレていたらしい。


 マギアは顔を俯かせ、その迸る黄金の魔力全てをその身に収めた後────世界に、黄金が満ちた。


「────黄金世界エルドラド!!」


 エターナルテリオスを星にするわけにはいかない。


 この後、怒り狂う魔祖を相手に師匠、俺、ステルラ、ヴォルフガング、エターナルテリオスの共同戦線で戦う羽目になった。


 首都が損壊しなかったのは奇跡だと思いたい。

 代わりに空から雲が全て消え失せたが、快晴になったからヨシということで許してくれ。









エターナルテリオス


この後ボコボコにされつつもマギアに懸命な弁明を繰り返す事で命を確保したが、次やったら殺すと宣言されたので永遠にお蔵入りとなった。次はファイナルテリオスを目指すらしく、ロアに全く学んでない英雄コンプレックスのバカと罵倒され激怒と共に再臨し宣言通りマギアに再度ボッコボコにされた。


マギア・マグナス


ガチでテリオスがやられたと思ってマジギレしたらおふざけだったので滅茶苦茶ブチギレた。黄金世界エルドラドは世界を文字通り黄金に染める魔法なのでギャグ時空じゃ無ければテリオスが消し炭になっていた。


エイリアス・ガーベラ


この後紛らわしい言い方をしたロアを叱りつつ、冷静じゃないマギアを口で思考誘導させるロアに「教育間違えたかな」と本気で悩んだ。手を引かれている時は乙女回路全開だった。


ヴォルフガング・バルトロメウス


ステルラとの戦闘が盛り上がっていた所でエターナルテリオスが乱入したから心底驚いたし警戒したが、テリオスとロアの悪ふざけだと悟ると嬉々として魔祖相手に戦いを始めた。風すら黄金に染められたのは初めてだと大喜びしながら戦った。




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