第3話
「まったく」「段取りが悪いんだから」「いや、ちゃんと予約したんだって」「ほんとかよ、名前がないって言ってるじゃん」(チャント電話シタッテ言ッテンノニ)「まあまあ、調べているところだし、もうちょっと待とう」「前もあったじゃんかよ」(ホントハ、予約シテネェンジャネェノ)「なににやにやしてんだよ」「いや、べつに」(スゴイ口調ト、目ツキダ)「どうなの、予約できてんの」「今調べているところだから、もうちょっと待って」「ったく、使えねぇぇ」「まあ、信じてさあぁ、予約できてるって」「はい、ちゃんと予約した記憶があります」「ほんとかよぉ、そう言ってぜんぜんできてなかったことあったじゃん」(絶対、予約シテナイダロ)「いや、あの時は、ちょっと思い違いを」「今回も思い違いじゃないの」(アレハ違ウ、今日ハ、チャント予約シタンダ、覚エテイル)「予約できてなかったら、練習できねぇじゃん、どうすんだよ」「いや……」(ホント、使エネェェ)「今日はいいんじゃないですか、次にやれば」「だめだって、今日やるって決まってんだから、カバとチャッピーも遅れて来るんだぞ」「けど予約できてなかったら、できないじゃないですか」「まったくどうすんだよ」「すいません」「なら外でやりましょう、まだ寒いけど」(ダカラ、チャント予約シタンダッテ)「電気はどうすんだよ」「発電器を持ってくれば、できないこともないけどね」「罰だよ、もし予約できてなかったら、今から事務所へ行って、持ってくるんだよ」「ええぇぇ、マジでぇぇ」(ヤルワケネエジャン)(ドウニカ、ヤラナイトネ)(ドウシテ、コンナ使エナイ奴ニ任セルンダカ)「まあまあ、もうちょっと待とう」「責任とってよ、ちゃんと」「マジ時間の無駄だよ、せっかくの練習時間なのに」「すいません」「まだチンピラが来てないじゃん、どうしたの」「どうせ、遅刻ですよ」「来ないってことはないっしょ」「遅れても、必ず来るからね、この人と違って」「えっ、自分のこと」(他ニ誰ガイルンダ、馬鹿ガ)「おっ、店の人が戻ってきたよ」「あっ、はい」「もう、予約は別の人に任せたほうがいいよ」「前もそういう話、しなかったっけ」(任セタノハ、自分ジャンカヨ)「いや、今回はマジで」「無事とれてました」「おお、よかったよかった」(珍シイ、デキテンジャン)「じゃあ、ちゃんと予約できているわけ」「はい、なんか、予約した部屋は埋まっていて」「はいっ」「できてねえぇぇじゃん」「いや、じゃなくて」「ええぇ、なになに」「より、いい部屋が用意されたみたいで」「予約した部屋じゃねぇのかよ」「まあ、いいんじゃない、練習できれば」「そうそう、外じゃなけりゃいいですよ」(ナンダヨ、コッチノ予約ハ二ノ次カヨ)(適当ナ店ダナァ)「言ったとおり、ちゃんと予約してたじゃないですか」「悪かったね、疑って」「そんなおどおどするから、疑っちゃうんだよ、もう」「すいません」「おっ、チンピラ、来たか」(ダカラ、予約シタッテ、言ッテタジャン)「ちょうどよかった」(ッタク、面倒クセェ)。
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