夢から知る真実

アメジスト真美

第1話 夢から知る事実



 私は夕日を背に、可愛い女の子の手を引いて歩いている夢を見ました。


 目が覚めて、母に夢の話しをしてみたら。


「あんたには妹がいたかもしれなかったんだね。」って。

「え?いったいどうこと?私に妹がいたの?」


「そうだよ。あんたの下にも子供が出来たんだけどね、うちはその時、経済が厳しかったし、あんたの股関節が脱臼してて、病院通いが大変だったから、出来た子供を堕したんだよ」

「その夢に出てきたのは女の子だったの?」と母。

「そうだよ。女の子の手を引いていた。」

「女の子ってわかっていたら産めば良かった。」と衝撃的な話しを聞かされた私でした。


 女の子は、その後夢には出てきませんでしたが、それから変な夢を時々見るようになりました。


 その夢というのは、自分が中学校の教室に行き、扉をガラッと開けたら、クラスメイトたちが部屋の掃除をしているんだが、その友達の姿は、首から上がないんです。

 首の無い人がほうきをもって履いていたり。チリトリでゴミを集めていたり。

 モップを持って、滑るように歩いていたり〜


 え?何?この気持ちの悪い部屋。

 みんなの首はどこに行ったの?と教室の後ろの低いロッカーの上を見たら、な、なんと首が並んでいるんです。

 それもクラスメイトの首が・・・

 うわぁ〜って、思って目が覚めたら、そこはいつも通りの我が家の風景。


 その話しを、高校のクラスメイトに話したら。

「あんた、首が取れる夢を3回見たら、あんた殺されるよ〜」って脅すやつも出てきて。

 もう、あんな夢2度と見たくない。って思っていたのに、再び、首のない人の出てくる夢をさらに見てしまいました。


 それは、広いデパートの中央に広いエスカレーターがありました。そのエスカレーターに乗って上がって行ったら、目の前を上がって行く人の首がポロポロ落ちてくるという怖い夢。うわぁ〜その時も半分悲鳴をあげながら目を覚まして即、母に知らせに行きました。


 そしたら、今度も私に言ってなかった話があるって、おもむろに話し出しました。


「あーやはりご先祖さんが、武士だったから、そんな夢を見るんかしら?

 」と平然と言いました。

「はぁ?我が家のご先祖が武士?そんな話し聞いてないよ」と私。





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