第6話 中国しか提供できないもの

◎ 大衆が毎日使う、本当に必要なものは、中国しか提供できない

  「台湾で、1年間に700回故障した韓国製の電車」では、アメリカという融通の利かない人間ばかりの社会では、使い物にならない。購入者のアメリカの鉄道会社とその利用客から、無数の訴訟と莫大な賠償金を請求されるだろう。

  一台で数百人の行動を規制する電車の運行とは巨大なシステムであり、スマホなんていう、ほとんどを製造装置が作ってくれるおもちゃを、個人が使うのとはわけが違う。

  車両を運転する人、整備する人、それを利用するお客を含む「すべての人間とその環境」が、アメリカの場合、完全な「マニュアルばか」なので、ひとたび、マニュアルにない故障が発生し障害が継続すると、大勢の人間がパニックになる。


  むしろ、コンピューターの塊である大型旅客機の場合であれば、気候・気象条件という不確定要素はあるにせよ、基本は非常に単純な運行です。

  航空機の場合、一日に何百の駅で停車し乗客を乗り降りさせる、なんていうハードな運行はありません。ちょっとした問題で、飛行場で数時間機内で待機させられるなんてのは、乗客も了解済みですから、平常の運行でパニックが起こるような事態はまず発生しない。その意味で、大型旅客機の製造、及びその運行とは、完全にマニュアル化された「超エリートたちの製造とその製品の運用・保守」世界であり、逆に言えば、「バカでもできるレベル」に達しているのです。


  しかし、毎日、朝から晩まで酷使される電車の場合、人が一度に何百人も死ぬなんていう航空機事故のような大災害は起きないにしても、細かなトラブルは無限に発生する世界です。

  ですから、電車も電子機器の塊とはいえ、かなり簡単な操作で誤動作に強いシステムを備えている必要がある。その点、中国人とは、生来備わる機転や理知によって、設計図よりもいいもの・便利な機能が作り加えられる、ということさえあるに違いない。中国人とはアメリカ人や韓国・台湾人と違い、紙のマニュアルではなく神のマニュアルで動いている人間なのだから。


  日本人のきめ細かな感性から生み出されたアイディアと中国の製造現場における創造力。この両者がかみ合って、世界を席巻する「100円ショップ」というビジネス・モデルが出来上がったのです。日本人がいくらいいアイディアを出しても、韓国人や台湾人では、それを早く・安く・確実に現実化(製品化)することはできない。世界中の「100円ショップ」の製品はほぼすべて中国製ですが、毎日使うものといって100金ばかりではありません。米国アップル社製品は100パーセント中国製です。


  ですから、いくらアメリカが中国を嫌い・非難しても、彼らには遺伝子組み換えした小麦やトウモロコシ・抗生物質まみれの牛肉、そして欠陥軍事機器(オスプレイ、etc)しか作れないのですから、中国に頭を下げるしかない。

  

100年後には中国人だけが住む州というのが北米に誕生し、白人ばかりの州に比べて経済格差は10倍上(うえ)、なんていう事態が起こるでしょう。


  人一倍働き、人の二倍三倍の工夫をする中国人に、AIなんて不要。持ち前の知恵とエネルギーで、怠け者の白人たちを尻目に、どんどんよい生活をしていくでしょう。これは「アメリカの200家族」「オールド・マネー」と呼ばれる、北米の支配者たちが、一番よく理解していることです。ですから、アメリカ(ドル)崩壊の前に、中国を叩き、自分たちの言うことを聞いてくれるように、台湾客家や、日本を支配する百済(現在の韓国)人たちを使って中国人を脅しているわけです。

  (台湾という領土も、中国にとって何のメリットもない島ですから、インドの何とか島のように、原住民だけの孤島にしておきたい、というくらいの気持ちでしょう。でもそれでは、すでに台湾島に住みついている中国人がかわいそうなので、中国は台湾の「現状維持」を主張しているのではないでしょうか。)


  (現在、政治的な理由で中国が大型旅客機を製造して世界に販売することはできません。もし、中国がこのビジネスに介入したら、10分の一の価格で10倍快適な旅客機を作ってしまい、欧米の航空機産業は淘汰されてしまいます。)

(中国の稼いだ金がすべて、ユダヤ人を中心とする世界中の超巨大金融資本家の元を通過する(ことでピンはねする)というシステムが構築されるまでは、中国の優れた製造能力は、残念ながら、3割程度しか世界に貢献できない、という状態が続くでしょう。)



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