眠り
日が暮れ、あたりがすっかり暗くなった頃。
月明かりがうっすらと差し込んだ室内では、小さな影がうごめくだけ。
お腹いっぱいに餌を食べ、すっかり満足した猫は、うとうとしながら体を丸め、横になった。
最後に見たのは、目を見開いた老婆の目が、月光に照らされてギラギラと光っている、その不気味な輝きだった。
死人に口なし、猫にも口なし 櫻庭雪夏 @abfahren
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