第3話 知らない男

あの後調べたら、どうも妖怪らしい。

[猫又]とか言うものらしい。

人を食べると書いてあったが、

このところ襲ってくる様子はない。

昨日の一志の、一件以外は。

3連休なので、

ゲームをしながら過ごしている。


ピーンポーン


チャイムが鳴った。

(めんどくさいな)

『はーい、なんでしょうか』

『こちらに、猫(又)がいるとお聞きしたのですが。』

そこには、知らないとてもガタイのいい男がいた。普通の中学生が勝てないほどの、威圧感を出しながら。

『居ますが、どうして?』

『妖怪と人間は、交わってはいけません。

妖怪には、妖怪の生き方があるのです。

それを維持するために、我らが妖怪保護協会が存在するのです。おわかりいただけますか!?』

『でも!うちのミノだって家族です!訳の分からない人に渡せないです!』

『学校に行けなくなっても…ですか?』

心がひんやりとした空気に、

食べられてしまったかのような感覚になった。

『もし確認したいと言うのなら、ついてくることもできますよ。』

『…ついていきます。』

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