5-2
4日の日は、グループの連中と京都に遊びに行く約束をしていた。
「サダちゃん また、出掛けるのー 充君と?」と、お母さんから問い詰められて
「ううん 仲間と この頃 遊んでないから 新年の集まり」
「仲間って まだ そんなこと言ってるのー」
「うーん だって 仲間なんだものー」
「あのね 成績 良くなってるから お母さん あんまり文句言えないけど・・ 心配よ」
「ごめんなさい でも 前も言ったけど 絶対に悪いことはしないから・・」
3年生が2人と久美、1年生の2人で十和姉さんは来なかった。五条坂から清水寺に行って、八坂さんまで歩いていく途中の庭園のきれいなコーヒーのお店で休憩をして、河原町のラウンドワンに向かった。途中、家族連れとかカップルが多かったけど、その人達はマスクをして黙って歩いているのに、若い女の子達がわいわい言いながら歩いていたから、きっと、品の無い女の子連れに見えていたんだろうな。それに、みんながミニスカートで濃いめのお化粧にチャラチャラした髪飾りをつけたり染めたりしているから余計だわ。
ボーリングをしたりゲームセンターで遊んでいたんだけど、途中男の子に何度か声を掛けられたりもしたけど、適当にあしらっていた。だけど、1年の2人は初めて会う男の子なのに仲良く話し込んだりして、キャーキャー言っていた。
「なぁ サダ姉さん そのミサンガ なんか想いあるの?」2人きりになった時、久美が目ざとく見つけて聞いてきた。
「ウン ある あのなー 久美にだけ話すけど 付き合い出した人おるねん」
「えぇー ついにかー ねぇ どこの人 どんなー?」
「真面目やでー ずーと 小学校から想ってた人 願いかなってん」
「そーなんかー よかったね サダ姉さん 真面目やもんなー」
「久美 ウチとの間では その姉さんっての やめてーなー あんな それと、ウチ 大学受けようと思ってんねん それで、少し、勉強してる」
「そうかー 十和姉さんもやなー 茜姉さんもええとこいってるしー ウチもアホみたいに遊んでばっかりではあかんなー でも、頭悪いしなー」
「久美だって ちゃんと勉強すれば できるよ ウチやって ちゃんとした大学入って、ブスで気持ち悪いって言ってたヤツ等、見返してやるねん」
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