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十和姉ちゃんが声をかけてきてくれて
「サダ姉さん 進んでいる?」
「うん やっているよ」
「そう しつこいようだけど あんた 今 うちの学校で大学受けようと思っている子の中でも最低のところに居るんだからね 忘れちゃぁだめよ」
「わかってるって 必死に追いかけようとしてるよ グループの連中ともほどほどにしてるし・・」
「前にも言ったけど 数Ⅰの問題集は12月いっぱいね 年が明けたら数Ⅱね 数Ⅱは今の学校の授業をちゃんとやっとくこと それ以外に英語の単語を覚えまくること 4月になったら、英語の長文と社会、理科の選択を決めて あんたの場合は数Ⅲも入ってくるからね」
「そんなに 次から次って・・・言わないで やっと、勉強始めたんだから・・」
「サダ姉さんなら頑張れると思うからよ 今から弱音はかないの!」
「弱音じゃぁないよ 今 走り出したとこだから」
「うふっ で 目標決めたの?」
「うー? 目標? 京大だよ」
「だからー 何学科?」
「えー ・・・ 決めてない」
「あーぁー 大学行って何を勉強して、どんな仕事をやりたいかって あるでしょ」
「・・・無いねん・・・あかん?」
「あのねー・・・まだ いいっかー でも、今年中には決めなさいね」
「ウン 決める あのさー やっぱり ふたりだけのときはサダって呼んでよー 姉さんって呼ばれると、なんか変 色々と教えてもらってんのに」
「そう? ウチは自然だよ 茜姉さんとサダ姉さんはあこがれだもん」
「もう 又 そんな風に言うぅー ウチは十和姉ちゃんのこと崇拝してるんやからー 男にも眼もくれないとこも・・もしかすると、茜さんよりも・・」
「サダ姉さん そのことは・・触れないようにして・・ウチ 茜姉さんには負い目ある」
「そうか だったよね ごめんなさい」
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