第8話

「ロヴィーナ様!また勝手に森に出て!」


そう起こった声が森に響く


「いいでしょ!それくらい!」


私はそう言い返す


「いーえ駄目です!もし万が一ロヴィーナ様に何かあったらどうするんですか!」


「ここら辺の魔物なんか私の相手にならないから大丈夫よ!」


「人攫いなどもいるんですよ!しかもロヴィーナ様は容姿はいい、しかも王族!いい加減自覚してください!」


「あんな人たち倒せるよ!なんのために山賊を殺っていたと思うの!」


「それでも…私はロヴィーナ様が心配です…」


その言葉を聞いち私は「ゔっ」となった


「そ、そもそも今に始まったことじゃないでしょ」


「ロヴィーナ様はあと2週間で誕生日でしかもあと1ヶ月でお披露目会!大切な時期です!今までそれで通ったとしてもこれからはダメです!」


そんなやり取りを3日連続でしている

事の経緯は3日前フェリチタと初めてであった時のことを思い出す


〜3日前〜


「は、初めまして!ロヴィーナ様!今日からロヴィーナ様に使いさせて頂くメイド見習いのフェリチタ・スパリーレと申します!」


「初めまして、フェリチタ・スパリーレさんとりあえず入って」


「は、はい!失礼します!」


そう綺麗なお辞儀をしてフェリチタは部屋に入る


「さ、どうぞ座って」


そういうとフェリチタはびっくりしたのか慌てて言う


「い、いえ!いけません!私は使えてる身!主様と座るなど!」


「うーんじゃあ命令!座りなさい」


「ゔっ…わ、わかりました…」


そういいフェリチタは渋々座る」


「さて!じゃあお互い自己紹介しましょう!」


「は、はい!かしこまりました!私の名前はフェリチタ・スパリーレ!スパリーレ男爵家の三女です!

年齢は12歳!好きな食べ物はどら焼きで、嫌いな食べ物は特にありません!」


フェリチタはそういう。ちなみにさぜどら焼きがあるか…感ず居てる人もいるかもしれないけど

ずっっっと昔に勇者はこの世界に来ていた。

その人たちによって和菓子などは沢山ある。私も好きだからこれは凄く嬉しい


「そう、じゃあ次は私ね名前はロヴィーナ・サルヴァトーレ、好きな物も嫌いなものもないわよろしくね」


「は、はい!よろしくお願いします!」


これが私とフェリチタとの出会いだった


〜現在〜


「それにしてもフェリチタ最初と変わったね」


私は何故かフェリチタに膝枕されながらそう言った


「それを言うならロヴィーナ様もです!最初はお淑やかな人だなっと思ったのに結構だらしないんですね」


そういいフェリチタは笑った


「だって初対面だったし…」


私はバツが悪そうにそう言う


「さて、ロヴィーナ様しっかり寝てください!また朝までアニメを見てましたね!」


そもそもなぜここまで仲良くなったかと言うとフェリチタにお菓子を食べながらベットでアニメを見ていたのがバレたからである。今までメイドはいなかったからすっかり気が抜けていた


「な!何故それを!?」


「ふふふ!ロヴィーナ様のことはなんでもお見通しですよ!」


そういいフェリチタ少し胸を張る


「でもフェリチタは大丈夫?」


「大丈夫です!これでも冒険者ランクはIVなんですよ!そこら辺の人攫いは簡単に倒せます!」


この世界の冒険者ランクはローマ数字でXX(20)までに分かれている

冒険者登録していいのは十歳からで二年でIVまで上がるのは優秀な部類である


「そうだったねそらじゃあお願いしようかな」


「はい!おやすみなさい!」


そう言いながらフェリチタは私の頭を撫でる


「おやすみ…」


さすがにまだ5歳の体、鍛えてるとはいえ無理をしすぎていた


目が覚めた時はお昼だった、フェリチタは私の寝顔を見てたのか起きた瞬間目が合った


「おはようございますロヴィーナ様」


そう優しく囁いてきた


「うん、おはよう」


私も優しく笑いながら返す

フェリチタとは出会ってまだ3日しかたってないが仲はとても深くなっていたまるで運命かのように


「どうします?このまま帰りますか?」


「そうね〜せっかくだしフェリチタが行きたいとこ行きたいな〜」


「私が行きたいところですか?」


「うん」


「そうですね…じゃあ行きましょう」


「よし!」


私はそのままフェリチタについて行った

そして着いた場所は綺麗なお花畑だった


「色んな花がるね」


「そうですね、私のおすすめの花はこの先にあります」


さらにフェリチタについて行くそこには沢山の黄色の花が咲いてあった


「この花は?」


「この花はヘリアンサスって言ってあっという間に咲き終わってしまうんです。でも花言葉が君のそばにいるよなんです」


「そうなんだ」


「はい、だからいつか好きな人にはこの花を贈りたいなって」


それを聞いて私は少しその花を貰える人に嫉妬してしまった


「そっか〜いいな〜この花を送って貰える人は」


私はついそう言ってしまった


「えっ?」


私は自分が言ったことに気づき頬を赤らめて焦る


「ご、ごめん!気にしないで」


「は、はい…」


フェリチタは少し寂しそうにそう言った


「そろそろ帰ろっか、また来ようね…2人っきりで」


私は頬を赤らめ恥ずかしそうにそう言った。正直何故こんなことを言ってしまったのかは分からない

でもそう言ってしまった


「そ、そうですね!」


フェリチタも恥ずかしそうにそう言った


私はこんな幸せな日々がずっと続いて欲しいと思った


しかし私はそう思っては行けない


私は血で汚れているから

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