第5話
日曜日、なんだか、めっちゃえっちな絵を描きたくなってきて、毎晩、ボクの体を包みこんで、優しく抱きしめて、愛撫してくれて、顔にキスしてくれてる、女の子のような霊のことを考えながら、2人で、えっちしているような絵を描いていた。
女の子には制服だったり、着物だったりをいろいろ適当に着てもらって、その子とボクとで、えっちしてる絵をいっぱい描いた。
夜、寝てたら、
「こんばんは~。えっちな絵、描いてるのね~」
って、女の子の声、いきなり聴こえてきて、びっくりして飛び起きた。
「え~、絵、見てたんですか~?」
「うちの絵でしょ。えっちね」
「きゃあああ、やっぱり女の子だったんですね~」
「うちに制服やら着物やらを着せてくれてるのはいいけど、それを脱がせて、えっちなこと、してくれてるのねっ!」
「うわ~、でも、しゃべれるんですねっ!進化したんですね」
「そうなのよっ!」
「よろしくお願いします~」
「もう、とっくに、よろしくしてあげてるわよっ」
「あっ、知ってます~。毎晩、ボクのこと愛撫してキスしてくれてること」
「わかってくれてるなら、いいわっ」
「あと、芸術についても、ボクにいつも、言ってくれてるんですか?なんとなく、芸術に対して意識を高く持つようにって、そんなふうに感じてるんですけど」
「そうよっ、そのとおりよっ。わかってくれてたのねっ!」
「なんで、ボクに、そんなこと言ってくれてるんですか?」
「うちの師匠の伊勢さんから、あなたに、そう伝えてあげてって言われてるのっ!伊勢さんは、あなたに、芸術に対して、いつも高い意識を持っててほしいみたいねっ」
「え~、そうなんですか~!ありがとうございます~」
「うちの師匠の伊勢さんは、つねに、芸術や愛に対して、意識を高く持たれてる、そんなお方ですからねっ」
「伊勢さんって、あの百人一首とかの?」
「そうよっ!あなたも、言わなくても、そういう感じ、伝わるなんて、さすが、伊勢さんの見込まれただけのことはありそうですわねっ」
「あっ、あの、あなたのお名前は?」
「わたしは、かえよっ!」
「かよちゃんですねっ!かよちゃん、よろしく~」
「あっ、そうだ!ちょっと友達に交信していい?」
「いいですよっ!どうぞ!」
「あっ、もしもし~、かえだよーっ!そうそう...そうなの...じゃ、またね~」
「あっ、かえちゃんなんですねっ!」
わざわざ、しらじらしく、交信なんかして、
かえだよーって言わなくても、訂正してくれれば良いのにって思って笑えた。
「あっ、0時になっちゃうから、今日はこれで。またね~、バイバ~イ」
「あっ、バイバ~イ」
霊の女の子の、かえちゃんは、それから静かになっちゃったから、ボクは、ふとんにもぐって、裸になって、えっちな下着を着けたりして、えっちな格好をしながら眠りについた。
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