女子みたいな体のボクだから

ヤッキムン

第1話

中学1年の時ボクは愛媛県松山市に住んでいた。松山城のすぐ近くの中学に通っていた。松山は日本最古の道後温泉もあって、めっちゃ良きところ。坊っちゃんの舞台にもなっていて、松山を訪れる人に対してめっちゃ優しい。


ボクは、ちっちゃい頃から絵を描くのも好き。

中学の美術の時間に描いた、松山城と松山市内の街並みの風景画で見事、中学生絵画コンクールの金賞を受賞。


ボクは女子みたいな体なので、学校でも女子のように、みんなからも思われている。

小学生の頃も

「女の子みたいで可愛い~」

って上級生の女子から、めっちゃ人気あった。

5年生の時は、6年生の女子に、

「きゃあああツインテール可愛い~」

って、いつも学校で追いかけ回されていた。

中1になったら、今度は中学で、上級生の2年生の女子から

「うわ~可愛い~」

って言って抱きつかれそうになるから、あわてて逃げると、また追いかけてきて、学校中をいつも上級生の女子に追いかけ回されている。


水泳部に入って、いつも女子といっしょに着替えて、女子といっしょに泳いでる。女子の先輩にプールでも、よく抱きつかれてしまう。着替えてる時にも、女子の先輩にムギュッて抱きつかれてしまう。

水泳着は女子用のを着ているけど、今は共用みたいなデザインと機能性になっている。


中学から帰ってる時にも、松山城の木陰から、上級生の女子にいきなり抱きつかれてチューされてしまう。

小5の時に小学校で追いかけ回されていた、その時6年生の上級生の女子に、中学で1年ぶりに会って、また

「きゃあ~中学でもあやめちゃんとまた会っちゃった~」

って追いかけ回されている。


体操服も女子用のを着用して、体育をしている。

バスケやってる時に、シュートで、めっちゃ高く飛んでる時だけは、いつも、なぜか必ず男子に抱きつかれてしまう。


小学6年生の時の修学旅行では、松山から船に乗って大分まで行き、別府温泉に行った。お風呂は、女子のほうに、女子の友達といっしょに入った。先生に、ボクはそれで良いって言われた。女子の友達といっしょに、きゃあきゃあ言いながら温泉につかってた。女子の友達も、みんな自然な感じにしてくれていたから良かった。先生は、ボクと女子の友達とで温泉につかってるところを記念に写真に撮ってくれた。みんなで温泉玉子も食べた。みんなと食べて、めっちゃ美味しかった。


中学の水泳部の夏の合宿でも、女子といっしょに、お風呂に入った。プールにいっしょに入ってるし、同じような感覚だ。

水泳部は、普段から、みんな、どこでも着替えをしている。誰かが側にいたとしても気にせず、ササッと、素早く、タオルを使って水着に着替えたりしている。裸でいることも、水泳部では、気にならないのだ。ボクは女の子みたいな体だけど、水泳部では、それも気にならないし、気にする人も特にいない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る