向こう側の君に

@yuyu2-2

プロローグ

記憶にいる君はほとんど僕と目を合わせないで、どこか強張った顔で忙しなくノートやファイルをめくっている。そんな君を見ていると僕の心はひどくざわついたものだった。

「次、移動教室でしょ?」不意にそう呟く彼女に「そうだっけ?」と変に納得のいかない返事をした何の変哲もない会話ばかり思い出してしまう。あの時から僕の時間はずっと止まったままだ

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