読まれないのになぜ書くのだろうか
恋愛テンプレ、令嬢、追放、エトセトラ。
今でこそ流行ジャンルが書くの楽しいと気づいたわけですが、以前からそうだったわけではないです。
最初に完結させた話はサスペンスだった。ホラーと言ってもいい。
その作品は現在アルファポリスにも投稿しています。
(なろうとカクヨムではすでに完結している)
初めて書ききった作品なので思い入れのある作品です。とは言ってもとにかくごちゃごちゃと書きたい私としては、さっぱり書いたなっていう印象がある作品なのだけど、評価はそれなりにあったと思うのです。
いくつかのネット大賞で2次まで残ったりもしたし、面白いと言ってくれる人もいましいた。
最初はそんな作品を書きました。
けれどマイナージャンルにもほどがあるので、なかなかむずかしい。
読んでもらうのはとてもむずかしいです。
当時はかっこいいタイトルを考えるばかりで、流行りによせるとか、人の目に留まりやすいようにとかそういうのは考えずにタイトルをつけたということもあって、全然でした。
読んで! っとツイッタなどで露出しまくったので、そこ繋がりでは読んでいただけたけど、宣伝しなかったら読んでもらえたかどうか怪しい。そんな作品だったと思います。
ふと思うのは、あの時、私はなぜ書いていたのだろうってこと。
読んでもらえないのに。
皆さんもそういう風に思うことないですか?
ああ、めちゃくちゃ読んでもらってるって方は思わないかもしれないですが。本当に好きなものを書いていて、それが流行に沿ってない。という人の多くは、読まれないと悩んでいるのではないかなと思います。web小説って流行もの以外はなかなか読まれないので、悩んでしまうんですよね。
私も悩んでいました。
よんでもらえないって。なのに書いていた。なぜなのだろう。
最初に浮かぶのは「楽しいから」です。
それから「誰かが少しでも読んでくれるから」
楽しいだけじゃダメなんです。
楽しいだけでいいなら「好きなもの書いて、楽しいなら別に読まれなくてもいいじゃん」となってしまう。
けれど現実は読んでもらえないと悩む。楽しいだけじゃ続けられなかったりするんです。
誰かが読んで、承認してくれないと続けられない。
やるからには見てほしい。承認してほしい。という気持ちが出てきちゃうのは当たり前だと思います。
いわゆる承認欲求てやつです。
何事もこれが満たされた方が人間健康的ってものじゃないかな。そう思います。出てくるのは当たり前。
つまり、楽しくて承認欲求も満たされる。
これが一番いいってこと。
けれど、現実はそううまくいきません。
①楽しいけど承認欲求は満たされない。
②楽しくないけど承認欲求が満たされる。
③楽しくないし承認欲求も満たされない。
こんな感じの方多いんじゃないでしょうか。
①の人はとても多いと思います。その多くは流行りものではないものを書いて、個性を出している。純文学なんかを書く方もそうかもしれません。ネットで公開は不向きです。
公募なんかがおすすめなんですが……なかなか通らないので、結局承認欲求は満たされない。
これでつづけられた人が最後に残ってくるんじゃないか。そんな気がします。
②の人も多そうです。承認欲求が満たされたいために、楽しくないもの、書きたくないものを書いている。
なろう系を書いている人の多くがここに当てはまりそう。
流行りだから、読まれやすいから。そういう理由で書く内容を決める。
だから読まれる。
けれど楽しくない。
そうするとエタりそうな気がします。
承認欲求を一番に求めている場合はそうそう楽しくないかもしれないので、やめてしまうかも。
エタる作品が多いのはそういうことなんじゃないかなって。
つまり、書きたいものではなく承認欲求を満たすために書いているからエタる。みたいな。
私も一昨エタってますが、あれは読んでもらいたいという気持ちが大きすぎた気がします。書きたいものをかいてはいましたけどね。
③は最悪ですよね。流行りだから楽しくないものを書いているのに、それもウケない。うう。そういう状況はつらいだろうなぁ。
本当に楽しくなくてやめてしまう。
こういう人は最終的に①になるか、②になるまで頑張るか、やめるか。ってところになってしまうんでしょうね。
このような現実があるから、楽しくて承認欲求も満たされる。という一番いい状態になれる人って少ないと思います。
この少ない人が成功している?
おっとつまり私は成功する?
いやいや③がなぜあると思っているんだい。
流行ものを書いてもウケないことがあるからさ。
つまり、楽しいし流行も書いていて、承認欲求をもらえる元はあるのに、承認される能力がない。って状況です。
打開する方法は、能力アップしかない!
うーん。けれどこの悩みってきっと贅沢なんだろうな。
①②③の方たちにとっては……。
うん。贅沢は言いません。
それにある程度読んでいただけているので、もしかしたら私は幸せもので、さらに上の幸せを求める嫌な奴なのかも。
読まれない。とか言わないようにしよう。
はい。
あ、ちなみに
最初の作品を書いてる段階は①と②の中間でした。
特別楽しい作品ではないけれど、書きたいものを書いていて、ウケないけれど、読まれている。という謎の状態。
とはいえ、ランキング上位にいくとかそういうことはありませんでしたから、承認欲求が満たされていたかは謎です。
続けられたのは
「数人でも読んでくれる人がいたから」
だと思います。
読んでくれないなどと言っても、やはり読んでくれる人はいるのです。
読んで!読んで!攻撃した相手、一緒のコミュニティの人、そして読者さん。
彼らに途中で終わるのは申し訳ないと思ったこと。
そしてエタる前に終わらせられたことが大きいです。
プロットをしっかり作っていたので、終わらせられたんですよね。
皆さんはどうして小説を書いているのでしょう。
楽しいからですか? 承認されたいから?
できれば楽しいから書いて、それが承認されたらいいですよね。
でも現実は厳しいです。
それでも書き続ける人を私は尊敬します。
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