第236話 結婚願望

一瞬で恋に堕ちた。

アタックしてはフラれてを何度も繰り返し、難しい手術を乗り越えた彼女も、ずっと僕を好きだったと言って、ようやくプロポーズのOKを貰ったんだと、懇々と惚気ても、

「私と結婚して」

と、迫ってくる彼女の妹。


何もかもを姉に奪われたという彼女は、歪な結婚願望をこじらせている。



★☆★


妹さんは、子供の頃から、もしもの時の姉の看護要員として、放課後に遊ぶ事もできず、入院している時は、ほったらかしにされ、健康である事を理由に我慢を強いられてきたんでしょう。

親の愛も、自分の時間も、高校を卒業後は、稼いだお金も、姉や家の為に使うように強要されていたのかもしれない。



☆★☆



次のお題は〖針仕事〗

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