第232話 一気飲み

店に残っているのはバーテンの俺と、失恋の痛みを酒で癒している彼女だけ。

なんてラッキー。

バイトは今月一杯ってマスターには言ってたけど、場合によっちゃあ、早めてもいっか。

ショットグラスにスピリタスを注ぐ。

潰れたところで、うっしっし。

グッと一気に飲み干す彼女。

「おかわり」

どんだけ酒豪?




★☆★


真似しちゃダメ。絶対。


スピリタスは、アルコール度数96度のウォッカです。


私は、舌を近づけただけで、痺れた。

それを、カパカパ飲んでた先輩は、元気だろうか。



☆★☆


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