第206話 空回り

カレシと一緒に下校していく彼女なんか見たくないから、空を見る。


(なんだよ。結局、元鞘じゃん)


『もう、あんな奴、知らない』なんて言って、泣きついてきた君を慰める、僕の言葉は空回り。


だけど、『優しいね』なんて言って、君は、にっこり微笑んでいたじゃないか。


僕の恋は空振りのまま終わった。




☆★☆


次のお題は〖直談判〗

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