第193話 逮捕状

隣に住むカノジョは、今夜もまた新しい男を連れ込んでる。

悶々とした布団の中、近づくカノジョの喘ぎ声と煩いぐらいの悲鳴。


やけにすっきりと目覚めた朝から三日後、やって来た警察が携える逮捕状に記された罪名は”殺人”。


カノジョの部屋の合鍵なんて誰だって持ってるし、殺ったのは夢の中の話だぜ。




★☆★


主人公は、カノジョと深い関係ではあるが、所詮、「束縛するオトコなんて、私はいらないんだけど」って思考のカノジョのカレシ達の内の一人。

そんなカノジョを吹っ切って、ちゃんとした恋人を作ろうとするも、他の女性といてもカノジョの影がチラつくし、実体のカノジョも時々は誘ってきたりするから上手くいかない。

犯行を行った日は、精神状態がギリギリだったんだろうね。

隣の部屋の声が聞こえないように、布団に入って寝たつもりだったけど、夢遊病的にカノジョの部屋に入って…。


自分がそんな事をしたのは夢の中の事と思っていて、ようやくカノジョの呪縛から解放されたとさっぱりした気分だけど、現実だったと。




☆★☆


次のお題は〖取扱説明書〗

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