第184話 株主

咲いた私が運ばれたのは、品評会会場の片隅。

私が綺麗に咲いたのは、いつも私の世話をしてくれたあの人のためだったのに、初めて声を聞いた男は、さも自分が育てたかのように、来客に私を紹介する。

「この花なら金賞間違いなしと、確信しとるんです」


あの人は、無名の雇われ園芸家。

植木鉢の株主は彼。



★☆★


花株主。


会社の株主にすると、大会社の続編になっただろうけど…ネタが浮かばない。



☆★☆


次のお題は〖じゃがいも〗

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