第131話 過去形
かつてクラスメイトだった彼女に会ったのは、久しぶりに入店したバーのカウンターだった。
"あの頃"をスローペースで飲み干すうちに、
「私ねぇ…好き、だったんだよ」
と、酔っぱらいの告白。
あれから二十年。
くすんでしまった君に、
『僕も好きだったよ』
と、過去形で返すのは酷な気がした。
「そっか」
★☆★
主人公が、妻帯者だって情報を入れ込む隙間が無かった。orz
結婚して(子供が生まれて?)からは、お家に真っ直ぐ帰って、バーになんて行ってなかったんだ。
この日は、奥さん(達)が、実家に帰ってたからで、主人公も、仕事の目途が立ち次第、奥さんの実家に行くのだが、
(家に帰っても、一人だし)
って事で、飲みに入店したんだな。
当時は、彼女の方がキラキラしていた。
真面目な主人公は、彼女を好きだったが、彼女が主人公を好きだった事実は無い。(彼女が好きだったのは、他の
好きだった彼女が、妻帯者だと知りながら、自分にモーションをかけるような女性に成り下がってしまっていたショックから、今まさに完全に過去形になったって感じをね。
☆★☆
次のお題は〖ホワイトボード〗
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます