第126話 参考書

「あくまでこれは参考書だぞ。これまでの傾向と対策を纏めたってだけだかんな」


そう念押しするこいつの隣に住む幼馴染みは、ミス北高。

彼女が、これまでファンになったアイドルや俳優、好きな本や音楽、趣味等 ─ 彼女の好みのタイプから共通の話題のネタまで網羅したコピー本を、僕は500円で買った。




★☆★


ミス北高攻略の参考書。

買うのは、主人公だけじゃない。

“こいつ”がやってんのは、他人の個人情報の流通だが、裏でこっそり売買されてるこの本の利益を、ミス北高と折半している可能性も…。



☆★☆


次のお題は〖鼓膜〗

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