第110話 出家
私の人生は何だったのだろう。
体の良い人質として後宮に入れたものの、
一度のお渡りさえ無かったのに、
皇帝が崩御なされたからといって、
寡婦として出家せねばならないなんて。
これから先の何十年を、無為に寺に籠り、
退屈な時間を持て余すのは、到底耐えられそうもない。
なんとか方法を考えなければ。
★☆★
他の案があったんだけど、
どうも上手くまとまんなくって断念。 orz
☆★☆
次のお題は〖手袋〗
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