第098話 突き刺す ②
学校に行けなくなった僕の家に、毎日、ノートを届けてくれたクラスの女子が、
「気分転換に」
と、渡してくれたCDが、僕の心に突き刺さった。
「あの音楽に勇気を貰った」
と、正直に言ったら、女子達の視線が冷たく突き刺さる。
男友達は、混乱する僕の肩をポンッと叩き、
「そういうとこだぞ」
と。
えっ?
★☆★
最初に学校に行けなくなった理由は、何かに失敗して、皆に笑われたとか、そんな感じかな。(恥をかいた的な)
きっと、このクラスの女子は、ノートはもちろんだが、休みだした彼が再び学校に通ってこれるように、クラスの子達に、なんかこう、色々、働きかけてたんじゃないかな。(冷やかされたりもしたんだろうね)
だから、まぁ、再び、学校に通えるようになった彼に、クラスの皆的には、ニヤニヤした心持ちでいたんだろうに、実際は、
「いいアーティスト教えてくれて、ありがとう」
とか、そんな感じだったんだろうね。
恋愛に発展…は、まぁ、貸し借りでするもんじゃないから仕方ないとしても…ねぇ(笑)
★
お題は〖突き刺す〗だけど、突き刺された側で。m(__)m
☆★☆
次のお題は〖悪あがき〗
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