第096話 期間限定 《2-313》-2⃣

ふと、不安がかすめる。


貴方と結婚した時には、

こんな猜疑心が芽生えるなんて思わなかった。


「愛しているよ」


幼子を宥めるように、

老婆になった私の額に接吻する貴方の微笑。


(本当に?)


愛しすぎて苦しい。


私は人間で、

貴方は悪魔だから、

その優しさも、

私が生者のうちの期間限定に思えて仕方ない。




★☆★


〖2年目:第313話 契約結婚 《2-313》-1⃣〗

https://kakuyomu.jp/works/16816700427843453546/episodes/16817139556179735171



こと気持ちの確かさは、悪魔の方が誠実(揺るがない)な気がする。

騙す時は、ちゃんと「騙しますよ」って言ってるっていうか…。

だから、悪魔が「愛してる」っていうのは、本当に愛していて、それは永劫だと思う。


最も、悪魔の人間の魂ので方は…知らないけどね。(自分で書いといて何だが、うわっ!怖っ!(笑))


だけどそれは、彼女が今感じてる不安とは、別次元のものだと思う。

見た目は関係ないから、老いが理由で幻滅するって事はないからねぇ。

自分を狂おしく愛していてくれている彼女の清らかな魂を、愛しているんだと思うわけだ。


だから逆に、悪魔の真心を疑う彼女に幻滅する事は、あるかもね。




実は、他の話の2⃣を書こうと考えてたんだ。

でも、その話のタイトルが思い出せなくて…。orz


見つけたら、②を書くかも。



☆★☆


次のお題は〖資格〗

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