第067話 回復魔法
六十年前の、あの旅芸人達こそ魔族だったのだ。
ノー賢者タイムでの回復を可能にする踊り子流回復魔法は、女なら誰でも3ヶ月レッスンで習得でき、それ以上も容易で、二十年以上の厳しい修行を積む教会流は廃れた。
なんて事だ。
免許皆伝の踊り子を連れた絶倫の勇者が、魔境に入った途端、破裂するとは。
★☆★
『踊り子流』は、恐怖を与える対象を生産する為と、正しい回復魔法の『教会流』を後世に残さぬ為に編み出された外法。
って感じですかね。
修行は、『教会流』が「大般若経暗記」とするならば、『踊り子流』は「阿波踊り」。
「阿波踊り」も、本当に美しい踊りを踊るのは難しいぞ。でも、楽しんで、好きでやってる事だから、できるんだと思う。「大般若経暗記」…全600巻…絶望しか見えない。(;^_^A
効果は、『教会流』が漢方&医薬とするならば、『踊り子流』は覚せい剤。
『踊り子流』のイメージは、人界に棲息する魔物が発する、空気中の微量な魔力を対象者にぶつけて疲労回復、精力増強されるというもの。
但し、それを何度も受ければ、回復魔法を使われずとも、自然に吸収するようになる(それが、持続性が増していると考えられていた)。
なので、魔界の高純度魔力を浴びる事によって過剰摂取となり、人間の肉体ではそれが耐え切れず、パーンした。
って感じですかね。
ま、要は、私が〖回復魔法〗を解っていないって事で。
☆★☆
次のお題は〖授業料〗
や。ちょっと。
こんなの「高い授業料を払う」っていう、ヤバ系エロしか思い浮かばんのやけど。
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