第046話 可能性 ➀
なんと美しい若者達だ。
彼等に娘達を貰ってもらえれば、
これに勝る喜びはないだろう。
嗚呼、だが…この街にとっても、この二人の青年は『猫に鰹節』。
一夜限りで、朝には去ってもらうしか…
いや、待てよ。
娘達の純潔を差し出して、ソドムの男達から庇ってやれば、
恩義を感じて、娶ってくれる可能性も。
★☆★
m(__)m
『旧約聖書:創世記19章』より「ソドムの滅亡」
ソドムの町にやってきた二人の天使が、「広場で夜を明かす」と言っているのを、ロトが「我が家に泊まり、朝にはお立ち下さい」と、(神の御使いだとは知らず)招待し、もてなしている場面。
そりゃねぇ。
家に匿っても、『民、皆、ロトの家を四方から囲』んで、
「客人を出せ! あの二人とやりてぇんだよ!」
と騒ぐほどの美青年が、無防備に広場で寝てたりしたら危ないよ、って親切心もあったんだろうけど、若者は二人、ロトの娘も二人。
しかも町の男達は、ロトが、
「処女の娘達を好きにしていいから、男の客人二人は諦めろ」
て、言ってんのに、
「うっせぇ。娘なんかいらん。客人を寄越せ」
って返されるぐらいのゲイの街。
この先、この町に住み続けられても、娘二人に通う男なんて、いなかっただろう。
こういう考えが脳裏を過ぎってても、おかしくはないんじゃないか?って思うのは、私だけ?
(いや、神の御使いだと、最初から知ってたら別だよ。でも、普通の旅人(?)だと思ってたわけだし)
おもてなしのデザートが『人肌』ってのも、よくある話じゃないか。
(☆_@;)☆ \(`-´メ)
ううっ。
でも、この二人の娘。
最終的には、自分
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