第22話
「さて、と……」
マキナと■■■■■と眠っているアルの三人しか居なくなった空間でゆっくりとマキナが立ち上がる。
「まさか時空を超えてでてきちゃうなんて流石ね」
『……リーミャ?何故お前がそこにいるのだ……?ここは戦地。メイドたるお前が立つ場じゃ』
「懐かしい名前ね……うん。今の私はマキナで、ここはあなたの立つ場所じゃない」
マキナは何もないところから一振りの剣を引き抜く。
その剣は女神が遺したとされる剣に良く似ていた。
「あなたに私は遠く及ばない……でも、流石にそこまで不安定な状況のあなたなら倒せるわ」
『……ァ?……ァ?……ァ?わか……ァ?』
■■■■■はバグったように声を震わせ、体がかすれていく。
「ふふふ……あら?思ったよりも早く限界が来たのね」
マキナはブレブレとなる■■■■■へと剣を滑らせ、その存在を元へと戻す。
■■■■■は消え、ここを支配していた膨大な力の圧も完全に消滅する。
「また会おうね……未来のアル」
既に死したはずの女神の手により……遥か未来の王はあるべき世界の時間軸へと返された。
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